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2003/02/27 10:54
ロシアのプーチン大統領は26日夜、モスクワを訪問したドイツのシュレーダー首相とイラク情勢をめぐって協議した。両首脳は会談後の記者会見で、米英が国連安保理に提出した対イラク新決議案への「不支持」を表明した。一方で「戦争回避はイラクの出方次第」とも指摘し、独仏ロの3カ国がフセイン政権の現状維持を容認せず、一致して武装解除を迫る方針を確認した。
会談は急きょ設定されたもので、クレムリンで2時間半続けられた。両首脳は米英の新決議案について「対イラク戦争に権利を与える決議は支持できない」との認識で一致した。シュレーダー首相は「(独ロ)両国の戦争体験が平和追求への原動力になった。善良な意思が最後に勝つと期待する」と述べ、ロシアとの結束を強調した。
プーチン大統領は「平和解決を不能にする一線を越えないことが重要」とし、同調姿勢を示した。一方で「(米英との)立場を近づける用意がある」と述べ、「反戦」の急先鋒(きゅうせんぽう)のドイツとの立場の微妙な違いをにじませた。「米国も戦争を望むとは聞いていない」とし、27日にもブッシュ米大統領と電話で協議すると表明した。
継続の可否をめぐり米国と対立するイラクへの国連査察では、「査察の要求事項を詳細に作成したうえで、今後4カ月間にわたって査察を継続する」とし、安保理メンバーに働きかけることとした。フセイン政権に対して、査察継続が政権延命を手助けするものではない点でくぎを刺し、今後の協力姿勢によって平和解決が不可能になる事態についても警告した。
転載元
http://www.asahi.com/international/update/0227/005.html