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2003年2月15日 土曜日
ブッシュ政権が進めているのは米英日三国同盟である。小泉首相は決断を先送りして、あたかも中立的立場にいるようなパフォーマンスを続けているが、これほど醜悪なごまかしはない。世界中が小泉政権はブッシュ政権と一体であることをすでに知っている。日本でもこのことに多くの国民が気づいている。それなのに、小泉首相は意思表示を先送りしている。あまりにも姑息である。
ブッシュ政権の対日政策の基本は「日本のイギリス化」であることは、すでによく知られていることだ。ブッシュ大統領は、ブレア英首相と小泉首相の二人をジュニアパートナー化し、米英日三国同盟で世界を抑え込もうとしている。もしも日本がこの三国同盟から離脱すれば、世界は「米英」対「非米英」の対立構図になる。これは米英両国とも避けたい。このため日本が必要になる。アメリカが小泉首相を大事にするのはこのためだ。
(森田実の時代を斬る)
中道派は、1910−20年代からイギリスが中東諸国を分割支配した伝統を受け継ぎ、アラブが分割された現状の国境線を維持することで、アラブ産油国から石油を安く買える状態を維持する政策をとっている。米軍のイラク侵攻は、サウジアラビアやヨルダンまでも混乱させて政権転覆の危機に追いやり、中東における反米意識が煽られて長期的にはアラブ諸国やイスラム諸国を団結させてしまうので、中道派はイラク侵攻には反対しているというのが私の分析だった。
(田中宇の国際ニュース解説)
連日トップニュースで報道されているイラク攻撃の行方は、どうも見通しがつかない。アメリカ政府の要人の発言も、強硬な発言を続けているが、どうも煮え切らない感じがします。9日の日記に書いたとおり、おそらく主要国間での秘密の話し合いはついているのだろう。一般には3月攻撃開始説が主流のようですが、攻撃開始されるのならば、すでに空爆が行われていなければならない。少なくとも1ヶ月ぐらいは猛爆撃してイラク兵の戦意を奪ってから地上軍投入するのが常識だ。
ところが今日のニュースでも、国連の査察が継続されることが決まった。少なくとも数週間続けられる事になる。イラクには平和運動家の人の盾が作られ始めている。世界の政府要人のイラク訪問も多くなっている。今日明日には世界的な反戦デモ集会が行われる。アメリカの芸能タレント達も反戦活動を始めだした。パウエル長官はこのような動きを計算しているのだろう。だからパウエル長官の強硬発言はお芝居なのだ。
ブッシュ政権内の勢力争いで、主導権を奪う関係上タカ派の発言をしているだけで、行動をよく分析する必要がある。フセインの亡命や暗殺も難しい。中東にアメリカ軍が増強されているのは、イラクよりもイスラエルの暴発を牽制するためだ。シャロンならイラクへ攻撃を仕掛けて第五次中東戦争を始めかねない。米軍がいる間はそれが出来ない。イスラエルの戦力は核を含めて圧倒的だ。
最近は北朝鮮の動きが危険な状況になってきている。次はミサイルの発射実験を仕掛けてくるだろう。テポドン2がアメリカ本土まで届くとされている。金正日はクリントンの時のように、ブッシュは最後に妥協してくると見ている。ラムズフェルド国防長官は在韓米軍の縮小を言い始めた。38度戦には3万の在韓米軍がいる。だからアメリカは北朝鮮を攻撃できない。在韓米軍は人質なのだ。
本気で米軍が北朝鮮を攻撃する場合、在韓米軍は撤退しているか、後方に下がっているだろう。家族達も引き上げていないと危険にさらすことになる。ブッシュと金正日のチキンゲームは、今度も金正日の勝ちとなるのだろうか。日本にもミサイルが飛んできて、生物化学兵器を使うかもしれない。しかし日本には防衛手段がない。日本の国会議員たちの怠慢がこのような結果を招く。今のところ米軍にお願いするしかない。だから政府はイラク攻撃は賛成すべきである。アメリカの機嫌を損なうことは出来ない。