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バグダッドからの報道によると、イラク訪問中の国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長と国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は20日、サアディ大統領顧問らイラク高官と2日目の協議を行った。大量破壊兵器に関する文書の追加提出や国連査察団による科学者への単独聴取など10項目にイラクが積極的に応じることで合意、共同声明を発表した。
合意には化学兵器用の弾頭を捜索する専門家チームをイラク自身がつくり、査察団に詳細な報告書を提出することも盛り込んだ。科学者への単独聴取には合意したが、米国などが強く求めている国外での聴取には触れておらず、今後の協議にゆだねられた。
また、イラクはこれまで科学者の自宅に対する査察に反発していたが、合意は私的な場所への立ち入りについても言及、あらためて、いかなる場所への査察にも応じることを確認した。
ブリクス委員長は共同声明発表の後、「実務的ないくつかの問題は解決されたが、すべてではない」と指摘、炭疽(たんそ)菌やVX神経ガスなどの問題は今後の課題になると語った。
サアディ大統領顧問は「会談結果には満足している。建設的な協議ができた」と述べた。
一方、委員長らは19日夜、ラマダン副大統領とも会談、国営イラク通信によると、副大統領は査察に対し、あらゆる形での協力を確約する一方、「事実の追求と正しい意図」を求めた。イラクは査察官が「諜報(ちょうほう)活動」を行っていると主張しているほか、最近になって見つかった化学兵器用の空弾頭などについての査察団側の発表が、「意図的で不公正」だと批判している。
(23:32)