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(回答先: 劣化ウラン弾:病院で苦しむがん患者たち イラク南部 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2002 年 12 月 17 日 15:11:16)
バスラ教育病院のがん治療センター長、ジャワッド・アリ医師(58)はイラク南部の劣化ウラン弾によるとみられる被害に関する第一人者だ。劣化ウラン弾被害の現状について聞いた。【バスラ(イラク南部)小倉孝保】
―どんな特徴的な現象が起こっているのか。
◆バスラでは、複数のがん患者を抱えている家族が50家族以上あるなど、湾岸戦争前にはみられなかった異常な事態となっている。
―劣化ウラン弾がどうやって人々の体に影響するのか。
◆燃焼した劣化ウラン弾の放射能を帯びた微細なチリが広範囲にわたって広がり、風で飛ばされ口から人間の体内に入る。被ばくした状態が何年か続くと異常をきたす。バスラでは94、95年ごろから、がん患者が増えた。
―対策は。
◆対症療法しかないのが実情だ。国連制裁を解除して、一刻も早く薬が手に入るようにすべきだ。患者が痛みで顔をゆがめているのに、薬を投与してやれないのは医師として本当につらい。
―どんな薬が入手できないのか。
◆制裁に伴う規制でイラクに入らない薬は一時に比べて減っている。だが、こんなもので化学兵器が造れるはずがないと思われる薬が手に入らない。医療機器が制裁にかかったり、最新の医療情報が入手できないなど国連の制裁は死のふちにいる人たちを苦しめている。
―今後の被害予測は。
◆被害が何年続くか分からない。因果関係がはっきりしなくても、ここへ来れば被害は明らかだ。米国はまた、新しい戦争を計画しており、再び劣化ウラン弾を使うといった罪を犯すべきではない。
[毎日新聞12月17日] ( 2002-12-17-12:50 )