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12/24 18:52 死者数最大７４００人　全壊２７万７０００棟に　Ｍ　内政24
共同
　二十一世紀前半の発生が懸念されている東南海・南海地震被害を
検討していた中央防災会議の専門調査会（座長・土岐憲三立命館大
教授）は二十四日、両地震が同時に発生した場合、最大で死者は約
七千四百人、建物の全壊は約二十七万七千棟に上るという被害想定
結果を発表した。紀伊半島や徳島、高知、九州の一部太平洋岸で、
五メートル以上の津波の恐れもあるとした。　　　　　　　　　　
　今回の想定は、地震によるものだけを対象にしており、津波や火
災による被害を加えれば、さらに被害は拡大する可能性もある。　
　マグニチュード８・６の大地震が起こった場合とし、東海から四
国の太平洋沿岸を中心に広範囲に震度５強以上の強い揺れに見舞わ
れ、愛知県の渥美、知多両半島や、和歌山の紀伊半島、徳島県や高
知県の太平洋岸では、震度６強となる地域も出ると想定。　　　　
　死者数は、ほとんどの人が自宅にいる午前五時に発生した場合が
最も多く、東海地方が四千五百人、近畿が千二百人、中国・四国が
千七百人と見込んだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　正午に発生した場合は、死者数は午前五時に比べて半数以下の三
千二百人、午後六時に起こった際は四千四百人と推計している。　
　建物の全壊は、地震動によって倒壊する建築物が十八万九千棟、
液状化現象による被害が八万八千棟。　　　　　　　　　　　　　
　同調査会は、地震に伴う津波の高さについても推計。関東から九
州にかけての広い範囲で、三メートル以上の津波が起こる。高知県
西部の土佐清水市などでは最大十メートルを超える津波が押し寄せ
る懸念もあるという。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　過去に発生した類似の地震などを基に推計した。当初見込みより
、建物全壊などが拡大し、被害想定は大きくなった。　　　　　　
　調査会では、津波被害による影響なども検討。来年夏ごろに、東
南海・南海地震に対する防災対策を重点的に実施する推進地域を指
定する方針だ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
（了）　　０２１２２４　１８５１　　　　　　　　　　　　　　
[2002-12-24-18:52]

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フォローアップ:

• 「東海並み」ほど遠く　観測網整備はこれから 倉田佳典 2002/12/24 19:49:41 (1)
  • 東南海・南海地震　予想以上の想定に驚きも　近畿、四国の自治体 倉田佳典 2002/12/25 21:32:17 (0)

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