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日銀総裁に福井氏「タスキ掛け」崩しデフレ克服に期待
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投稿者 Ddog 日時 2003 年 2 月 25 日 23:36:59:

日銀総裁に福井氏「タスキ掛け」崩しデフレ克服に期待

日銀の第29代総裁に福井俊彦元副総裁(67)が就任する。日銀の使命はいうまでもなく、物価と金融システムの安定だ。しかし日本経済が未曽有のデフレに沈み、金融機関は不良債権処理の呪縛(じゅばく)から逃れられない。難局を打破するうえで金融政策の果たすべき役割は極めて重要で、今後5年間の金融政策のカジ取り役となる福井氏の責任はかつてなく重い。1969年就任の佐々木直氏から7代続いた日銀と旧大蔵省出身者のタスキ掛け人事――。順当なら今回は財務省OBの番だが、その秩序が崩れた。もちろん98年の大蔵省不祥事が響いているのは事実。だが日銀にも接待汚職事件があり、事件の監督責任者として日銀を去った福井氏本人を起用せざるを得ないところに、政府の日銀への並々ならぬ期待が見て取れる。真っ先に取り組むべき課題は、デフレ脱却だ。日銀はデフレに対処するため、ゼロ金利政策や量的緩和策を実施してきた。しかし日銀の供給してきた資金は国債相場に向かうばかり。株価や地価は下落が続き、金融システム不安はくすぶり続けている。

イラク情勢が世界経済の先行きに悪影響を及ぼすことも予想されるだけに、新総裁の就任を機に一段と踏み込んだ金融政策への期待は高い。福井新総裁はひとまず「伝統的な金融政策」の枠組みの中でデフレ克服に向けた政策を打ち出すと市場は読んでいる。だからこそ24日朝方の株価は下落し、債券相場は上昇した。

しかし従来の金融政策の延長線上で効果が表れないなら、無制限の中長期国債買い切り、土地や株式購入というインフレ目標策の導入を迫る声が高まるのは必至だ。

戦前の1932年。高橋是清蔵相が実施した景気刺激策のなか、第12代の土方久徴総裁は赤字国債の引き受けを余儀なくされた。軍事費の増大による赤字国債の発行増に日銀は抗しきれず、その後のハイパー・インフレを招いた。日銀史上「最大の失敗」とされるが、デフレを食い止められないと、再び「何でもありの金融政策」を飲まされかねない。失敗を繰り返さないためにも、新総裁の手腕が試される。

「ドボン・ザブン」汚名返上が独立性の道

福井氏は営業局長などを歴任し早くから日銀のプリンスと目された。しかし98年の日銀幹部汚職事件の責任を取って、当時の松下康雄総裁とともに辞任に追い込まれた。その後は富士通総研の理事長に就任。

2001年4月からは経済同友会副代表幹事の要職にも就いた。今回、速水優総裁の後継人事の議論が高まるなか、小林陽太郎経済同友会代表幹事や奥田碩日本経団連会長が福井氏をポスト速水として強力に推すなど、財界に太いパイプを築いた。今後5年間を見渡せば、大企業や金融機関の一段の再編が避けられないとの見方が多いなか、民間での経験を積んだ福井氏の調整能力に期待を寄せる声は多い。

竹中平蔵経済財政・金融担当相は「デフレは貨幣的現象」と一段の金融緩和を求める。一方、福井氏は「デフレは単なる貨幣的現象とは言えず、政府の経済政策についてさらに工夫を凝らすべきところがある」と主張する。金融政策の自由度を奪いかねない政府との政策協定(アコード)にも消極的だ。ただ福井氏は金融政策について伝統的な手法にこだわる必要はないとの見方も示しており、現実的に対応すると見られる。

98年の改正日銀法施行で日銀は独立性を確保したとはいえ、金融政策に対する政府の圧力は強いままだ。日銀発足以来、第2代の富田鐡之助、第4代の岩崎彌之助など政府の圧力で首が飛んだ総裁は数多い。福井新総裁のリーダーシップの下、副総裁に就く武藤敏郎前財務次官、岩田一政内閣府政策統括官らと手を携え、デフレ退治を推し進めることができれば、日銀は真の独立性を勝ち取って、信認を高めることができる。

福井氏は現在67歳。速水総裁の就任時(72歳)に比べれば大幅な若返りだが、グリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長(就任時61歳)やウェルテケ・ドイツ連銀総裁(現在60歳)と比べ必ずしも若いわけではない。だが、そんなことを言っていられる経済状況ではない。5年前、「ドボン・ザブン」の接待文化を日銀に持ち込んだ張本人として批判の矢面に立たされた福井氏の汚名返上は、そのらつ腕にかかっている。(渡辺晃、鎌谷智子)


福井新日銀総裁「インフレ目標は大事な道具」 過去の発言と略歴

小泉純一郎首相は日本銀行の新総裁に、富士通総研理事長の福井俊彦氏の起用を決めた。同氏の市場関連の主な発言と略歴は以下の通り。

<主な発言>

「インフレ目標策は中央銀行にとって大事な道具。よく利害得失を考えたい」(2月24日夕記者団に)

「低利の国債や地方債の累積は、発行主体のモラルハザードを助長するのみならず、将来の金利上昇時には評価損の発生を通じて日本経済にとって新たなシステミックリスク要因となる。できるだけ早く公債を物価連動債(インデックス債)に切り替えるよう提案したい」(2月18日付日経金融新聞寄稿)

「預貯金を裏付けとして当面国債の円滑な消化が確保されれば済むという問題ではない」(2002年12月10日付日経金融新聞寄稿)

「金融機関に再度の資本注入が必要と考え続けている」(2002年820日付日経金融新聞寄稿)

「ペイオフの完全解禁をするには不良債権の抜本処理と金融再編で国民の不安を解消することが不可欠」(2002年7月19日経済同友会夏季セミナーで)

「(次期総裁に)将来どんな人がなるにしても、うんと若い人がいい。私はもうオールドボーイですから」(2001年6月22日の講演で)

「(デフレについて)金融政策での対応には限界がある」(2001年3月16日付日経金融新聞寄稿)「金融政策は(インフレ)期待の安定化を図ることはできても、期待を思うままに操作することはできない」(2000年4月14日付日経金融新聞寄稿)

「民間部門で仕事をしたいと念願していた」(98年10月の富士通総研理事長就任で)

「おそらく世間に迷い出ることになるだろうが、本当に迷子になりそうなときは、皆様方からアドバイスを承りたい」(98年3月・辞任会見で)

<略歴>
58年   東大法卒、日銀入行
86年9月 営業局長
89年5月 総務局長
89年9月 理事
94年12月 副総裁
98年3月 引責辞任
98年11月 富士通総研理事長

クイックの記事です。

福井になって、円ドルが円高か?これで小泉改革の息の根が止まった。本気でデフレを止めようとしない。日本の未来は奪われた。

ちなみに、ドボン・ザボンとは、ノーパンしゃぶしゃぶ接待とか破廉恥な接待行為等の日銀での隠語

Ddog

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