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(回答先: 日銀総裁に福井氏「タスキ掛け」崩しデフレ克服に期待 投稿者 Ddog 日時 2003 年 2 月 25 日 23:36:59)
日銀新体制に安全策を取った小泉首相
(2003年2月25日、シンガポール= S&P)スタンダード&プアーズは、3月に任期を終え る日本銀行の速水総裁の後任として、福井俊彦氏が任命の運びとなったことに関し、こ の人事は日銀の保守主義が今後も継続されることを意味しているとみている。総裁交代 による変化は少なくとも短期的にはほとんどなく、日本のソブリン格付け(AA−/ネガテ ィブ/A-1+)に対する大きな影響もないだろう。
新総裁がインフレ目標を導入して、物価の下落と景気低迷を打破する大胆な政策に乗り 出すのではという市場の期待は、福井氏が任命されたことで急速に萎んだ。しかし、小 泉首相が今年に入って、金融政策の大胆な変更を支持する姿勢を弱めていたことから、 今回の日銀人事発表もそれほどの意外感はない。福井氏は日銀職員の不祥事が明らかと なった1998年まで日銀の副総裁を務めており、日銀の本流をいく人物である。従って、 その金融政策の大筋は、これまでと大きな変化はないだろう。
しかし、1月まで財務事務次官の職にあった武藤敏郎氏が副総裁に任命されることは、金 融政策における日銀の独立性を損なう可能性がある。一方、武藤氏および岩田一政現内 閣府政策統括官(東大教授兼任)の副総裁任命により、政府との協調政策がより円滑に進 む可能性がある。
このような副総裁人事から市場には、日銀が国債の買い入れ枠を拡大して流動性を高め るのではないかとの期待がある。そのような政策がデフレと実体経済にどのような影響 を及ぼすかは、国債の買い入れ額と政府のデフレ対策の内容次第となろう。