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新日銀総裁に福井の過去 クイックより
http://www.asyura.com/2003/hasan22/msg/552.html
投稿者 Ddog 日時 2003 年 2 月 26 日 00:12:26:

(回答先: 日銀総裁に福井氏「タスキ掛け」崩しデフレ克服に期待 投稿者 Ddog 日時 2003 年 2 月 25 日 23:36:59)


日銀新総裁決定速水氏から福井氏へバトンタッチ

【NQN】小泉純一郎首相は24日、次期日銀総裁に元日銀副総裁の福井
俊彦・富士通総研理事長の起用を決めた。速水優・現日銀総裁は3月19
日に5年にわたる任期を終え、福井氏にイスを譲る。
失われた10年というが、速水総裁時代の5年間に日本経済は大変後退
した――。自民党の森喜朗前首相は速水総裁の実績を手厳しく総括した
。速水氏が日銀総裁に就任した当初、1万7000円前後だった日経平均株
価は、1万円割れがすっかり定着。物価の下落傾向もずっと続いている
。市場参加者の間でも「政策対応が後手に回った」「市場との対話が円
滑にいかなかった」などといった声が多く、速水総裁の政策手腕に対す
る評価はあまり高くはない。
速水氏が日銀総裁に就任したのは98年3月。日銀幹部の接待汚職事件
で引責辞任した松下康雄前総裁の後を受けた。当時、公定歩合は既に0.
5%という低さで、「政策余地がほとんどない」状態からのスタートだ
った。そんな逆風下で速水氏は、就任1年目に「ゼロ金利政策」という
異例の超低金利政策まで何とか駒を進めた。
速水総裁の評価に影を落としているのは、2000年8月の「ゼロ金利政
策の解除」だ。政府の反対を押し切り、「デフレ懸念の払しょくが展望
できる情勢になった」としてゼロ金利を解除した。しかしその後に米国
景気が急減速。結局、2001年3月には「量的金融緩和」という実質的な
ゼロ金利政策に復帰した。
その後は一貫して量的金融緩和を拡大。足元では当座預金残高が「15
兆―20兆円程度」と、量的緩和の導入当初と比べ約4倍に膨らんでいる
。国債の買い入れ額も速水総裁が就任した時点で月4000億円だったのが
、いまでは月1兆2000億円まで増えた。2002年9月は、中央銀行として
は異例の「銀行保有株の買い取り策」にまで踏み込んだ。
それでも日本経済には依然として閉そく感が漂ったままだ。思い切っ
た金融政策が効果を発揮するには、政府と民間の構造改革への取り組み
が必要だ――。速水総裁が口を酸っぱくして訴えてきた構造改革が実現
しなかったことが、速水氏の評価に災いした面もある。(西田玲子)

)速水総裁の軌跡、金融政策・主な出来事一覧

<速水総裁在任中の金融政策>
注)(ON)は無担保コール翌日物金利、(公)は公定歩合、(当)は当
座預金残高、(国)は1カ月当たりの国債買い入れ額。
98年3月   (ON)公定歩合(0.50%)をやや下回る水準
98年9月9日 (ON)0.25%
99年2月12日 <ゼロ金利政策導入>
(ON)ゼロ%に近い水準
00年8月11日 <ゼロ金利政策解除>
(ON)0.25%
01年2月9日 (公)0.50%→0.35%
2月28日 (ON)0.15%(公)0.25%
3月19日 <量的金融緩和策導入>
(当)5兆円程度
8月14日 (当)6兆円程度(国)4000億円→6000億円
9月18日 (当)6兆円以上(公)0.10%
12月19日 (当)10兆―15兆円、(国)8000億円
02年2月28日 (国)1兆円
9月18日 「銀行保有株の買い取り策」発表
10月30日 (当)15兆―20兆円、(国)1兆2000億円

<速水総裁在任中の主な出来事>
98年3月 大手行に公的資金注入
8月 ロシア、緊急金融対策でルーブル切り下げ
10月 日本長期信用銀行、特別公的管理を申請
99年3月 大手行への公的資金注入
00年7月 そごう民事再生法申請
9月 みずほグループ発足
01年4月 小泉純一郎内閣が発足
三井住友、東京三菱、UFJグループ発足
9月 米同時多発テロ発生、日経平均1万円割れ
02年10月 ペイオフ全面解禁、2年延期を決定
02年11月 日経平均、バブル後最安値(8303円39銭)

日銀新総裁に福井氏起用――歴代の日銀総裁と市場の動き

【NQN】    日経平均株価 国債(10年) 外国為替 
利回り(%) (対ドル)
l 前川春雄(日銀出身、就任時の公定歩合年6.25%)

 79年12月17日   6491円25銭 8.090

  高  値  1万1577円44銭 7.055   198円70銭

  安  値    6475円93銭 8.888   278円50銭

84年12月16日 1万1400円70銭 7.055
l 澄田 智(大蔵省出身、同年5.00%)

84年12月17日 1万1455円67銭 6.969
  高  値  3万8271円4銭 3.969   120円45銭

  安  値  1万1439円87銭 7.099   263円65銭

89年12月16日 3万8271円4銭 5.163
l 三重野 康(日銀出身、同3.75%)

89年12月17日 3万8586円18銭 5.306
  高  値  3万8915円87銭 3.276    96円12銭

  安  値  1万4309円41銭 7.786   160円35銭

94年12月16日 1万9163円43銭 4.676
l 松下 康雄(大蔵省出身、同1.75%)

94年12月17日 1万9270円85銭 4.550
  高  値  2万2666円80銭 1.852    79円75銭

  安  値  1万4485円41銭 4.567   134円45銭

98年3月20日 1万6830円47銭 1.857
l 速水 優 (日銀出身、同0.50%)

98年3月20日 1万6830円47銭 1.857
  高  値  2万833円21銭 0.828   101円25銭

  安  値    8303円39銭 1.917   147円64銭

注)就任日が休場の場合は翌営業日、退任日が休場の場合は前営業日
。国債は競争入札による「平均利回り」ベース。就任日は直後、退任日
は直前の入札。外国為替は市場参加者からのヒアリングに基づき、日経
QUICKニュース社がまとめた。


日銀新総裁に福井氏 福井氏の市場関連の主な発言・略歴

【NQN】小泉純一郎首相は日本銀行の新総裁に、富士通総研理事長の
福井俊彦氏の起用を決めた。同氏の市場関連の主な発言と略歴は以下の
通り。
<主な発言>
・「低利の国債や地方債の累積は、発行主体のモラルハザードを助長す
るのみならず、将来の金利上昇時には評価損の発生を通じて日本経済に
とって新たなシステミックリスク要因となる。できるだけ早く公債を物
価連動債(インデックス債)に切り替えるよう提案したい」(2月18日
付日経金融新聞寄稿)
・「預貯金を裏付けとして当面国債の円滑な消化が確保されれば済むと
いう問題ではない」(2002年12月10日付日経金融新聞寄稿)
・「金融機関に再度の資本注入が必要と考え続けている」(2002年8月
20日付日経金融新聞寄稿)
・「ペイオフの完全解禁をするには不良債権の抜本処理と金融再編で国
民の不安を解消することが不可欠」(2002年7月19日経済同友会夏季セ
ミナーで)
・「(次期総裁に)将来どんな人がなるにしても、うんと若い人がいい
。私はもうオールドボーイですから」(2001年6月22日の講演で)
・「(デフレについて)金融政策での対応には限界がある」(2001年3
月16日付日経金融新聞寄稿)
・「金融政策は(インフレ)期待の安定化を図ることはできても、期待
を思うままに操作することはできない」(2000年4月14日付日経金融新
聞寄稿)
・「民間部門で仕事をしたいと念願していた」(98年10月の富士通総研
理事長就任で)
・「おそらく世間に迷い出ることになるだろうが、本当に迷子になりそ
うなときは、皆様方からアドバイスを承りたい」(98年3月・辞任会見
で)
<略歴>
58年3月 東大法卒
4月 日本銀行入行
80年5月 高松支店長
84年5月 人事局次長
85年10月 調査統計局長
86年9月 営業局長
89年5月 総務局長
89年9月 理事
94年12月 副総裁
98年3月 営業局証券課長の収賄事件で引責辞任
98年11月 富士通総研理事長

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