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政府は23日、3月19日に任期が切れる速水優日本銀行総裁の後任に、元日銀副総裁の福井俊彦・富士通総研理事長(67)を充てる方向で最終調整に入った。
デフレ不況が深刻化する中で、日銀と政府が一体となってデフレ克服に取り組む必要性が高まっており、金融政策の運営に精通し、政府とも密接な意思疎通を図ることができる福井氏が適任との判断に傾いている。小泉首相が24日にも塩川財務相と会って内定する。副総裁には、岩田一政・内閣府政策統括官(56)の起用が有力となっている。
日銀に対しては、デフレ克服のため、一定の物価上昇率の実現を金融政策の目標に掲げる「インフレ目標」の導入や、政府と協定(アコード)を結ぶなど、大胆な政策の実施を求める声が上がっている。福井氏が起用された場合、政府が求める金融政策の大転換に踏み切るかどうかが注目される。
小泉首相は次期日銀総裁の条件として、「デフレ退治に積極的な人、国際情勢についても見識を持つ人」などを挙げていた。
これまでに、福井氏のほか、中原伸之前日銀審議委員や財界人らの名前が候補に挙がったが、40年間の日銀時代に培った金融の幅広い知識に加え、内外の金融界、経済界に幅広い人脈を持つ福井氏を推す声が、財界からも多かった。
福井氏は1958年日銀入行。94年副総裁に就任したが、98年3月、日銀課長が起こした接待汚職事件の責任を取り、当時の松下康雄総裁とともに辞任した。同年11月に、富士通総研の初代理事長に就任し、2001年4月には経済同友会の副代表幹事にも就いた。
福井氏が総裁に就任すれば、民間人からの日銀総裁は、元大蔵事務次官でさくら銀行(現三井住友銀行)相談役だった松下康雄氏、日銀理事の後、日商岩井のトップを務めた現職の速水総裁、そして福井氏と3代連続となる。
ただ、松下、速水両総裁も含め、8代連続で大蔵事務次官か日銀幹部の経験者が日銀総裁となる。
今回総裁とともに2人の副総裁も任期が切れる。その1人として有力になっている岩田氏は、1970年経済企画庁(現内閣府)入庁。86年に東大助教授となり、2001年1月から、内閣府政策統括官(東大教授と併任)を務めている。インフレ目標の導入をはじめ、金融政策の大胆な転換を主張している。
(2月24日03:20)
http://www.yomiuri.co.jp/02/20030224it01.htm