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(回答先: Re:本当に数年も持つかな 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 2 月 22 日 17:37:45)
すみちゃん、レスありがとうございます。
「議論・雑談」ボードでは、興味深い長期変動対応年表を提供していただきありがとうございます。(レスを書こうと思っていますがとりあえずお礼のみで...)
>ここで次の問題があります。
>一つ目は、「新規国債発行高」が、政策的に低く抑制操作(市場操作)されていると
>いう疑いです。
>国債は確かに低金利ですが、その期間は急速に短期間化していると理解しています。
>政府は、長期ではなく短期国債に乗り換えているはずです。 これがなければ、本来
>はもっと金利が高くなるはずであり、新規国債発行高は本来は遥かに大きかったはず
>です。
>国債金利を低くするために短期間化することは不自然であり、歪みとなります。
これは、政府側の都合と言うより、引き受け側とりわけ銀行の要望に沿った動きだと考えています。
政府は10年国債を1%前後という低金利(実は高金利)で引き受けて欲しいはずです。
しかし、引き受け側である銀行は、常に先行きの金利上昇を危惧しています。どのみち利鞘は小さいのですから、それならリスクが少ない短期の国債を発行して欲しいと思っています。
>二つ目は、スペキュレーションの問題です。 邦銀は、固定−変動金利スワップ取引
>を増やし、スワップ料を帳簿に儲けとして計上しているものと理解しています(スワッ
>プの時価評価になっていない)。そうであるとすると、これも金利を不当に低下させ
>ているという疑いがあります。
>つまり、「新規国債発行高」は、市場操作と会計の歪みによって著しく低く押さえら
>れているという疑いです。これによって国債購入者は継続的に利益を出してこれたん
>じゃないですか。つまり国債市場参加者への一種の優遇政策です(株式方面の方はお
>気の毒ですが)。
この「国債市場参加者への優遇政策」は、政府(財務省)自体が国債発行で制度化しようとしています。
これについては、『Re: 【財務省の本性】短期国債に1.31%もの金利を負担しようとする財務省官僚の“怪奇”』( http://www.asyura.com/2002/hasan8/msg/256.html )を参照してください。
>この疑いが正しいとすると、意外に上昇時機が早いという可能性があります。
>なぜなら、市場はスペキュレーションで動いているわけですから、「1年後に下が
>る」という確信を全員が一斉に持てば(邦銀ではありそうなことです)、今直ちに下
>がってしまうからです。
担当大臣である竹中氏は別のようですが、「銀行破綻阻止」と「国債サイクル維持」は、財務省−金融庁の高級官僚がこぞって至上命題としている政策テーマです。
政府・日銀が総力を上げて対応するわけですから、金融政策や制度的欺瞞が通用するあいだは金利上昇を抑え込めます。
やはり、貿易収支赤字=国内供給力不足が、悪性インフレ=金利上昇の引き金になると考えています。(民主制福祉国家を廃棄すれば別ですが(笑))
貿易収支赤字=国内供給力不足は、金融政策や制度的欺瞞で対応することはできません。