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(回答先: 既に実質「日銀直接引き受け」 このまま進めば数年後に悪性インフレに転化 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 22 日 16:42:58)
あっしらさん、こんにちは。悪徳商人さん、初めまして。
専門家じゃないんですが、割り込ませて頂きます。これって横レス?
「国債の発行はそれをファイナンスするために株式市場から資金を吸い取ってしまう」という問題は、いわゆるクラウティングアウトのことですね。 デフレ下では、わざわざ上場企業への投資を増やす理由がないので(儲かりそうもないから)、株式市場に資金が回らないと思います。 インフレ転換すると、民間資金需要が増大するので、国債と資金の取り合いになり、金利が上昇すると理解しています。
さて、国債サイクルですが、本当に数年も持つのか疑問に思っています(「数」の定義の問題かもしれませんが)。
「新規国債発行高−(預貯金増加+預貸率低下+国際収支黒字)に相当する金額を日銀が銀行に供給して国債を引き受けさせれば「国債サイクル」は維持でき」ることは良く分かります。
あっしらさんの説明に従うと、「赤字財政支出の増加」「公的債務の積み上げ増加」「貿易収支赤字」は、すべて上記合計の増大要因です。
ここで次の問題があります。 一つ目は、「新規国債発行高」が、政策的に低く抑制操作(市場操作)されているという疑いです。 国債は確かに低金利ですが、その期間は急速に短期間化していると理解しています。 政府は、長期ではなく短期国債に乗り換えているはずです。 これがなければ、本来はもっと金利が高くなるはずであり、新規国債発行高は本来は遥かに大きかったはずです。 国債金利を低くするために短期間化することは不自然であり、歪みとなります。
二つ目は、スペキュレーションの問題です。 邦銀は、固定−変動金利スワップ取引を増やし、スワップ料を帳簿に儲けとして計上しているものと理解しています(スワップの時価評価になっていない)。そうであるとすると、これも金利を不当に低下させているという疑いがあります。
つまり、「新規国債発行高」は、市場操作と会計の歪みによって著しく低く押さえられているという疑いです。これによって国債購入者は継続的に利益を出してこれたんじゃないですか。つまり国債市場参加者への一種の優遇政策です(株式方面の方はお気の毒ですが)。
この疑いが正しいとすると、意外に上昇時機が早いという可能性があります。
なぜなら、市場はスペキュレーションで動いているわけですから、「1年後に下がる」という確信を全員が一斉に持てば(邦銀ではありそうなことです)、今直ちに下がってしまうからです。