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(回答先: 2003年注目業種を占う(1)総合電機、再生か過剰債務化の岐路に 投稿者 Ddog 日時 2002 年 12 月 28 日 00:21:31)
News ID : NAA1308 12/25 12:12
2003年注目業種を占う(2)通信、第三世代普及と「IP」対応が鍵に
【NQN】市場成熟化の中で成長力鈍化に苦しんだ2002年の通信業界。経費削減効果で2003年3月期はいずれも増益見通しだが、中期的な成長を支える収益源は見いだしにくい。合理化継続に加え、携帯では第三世代の普及、固定ではIP(インターネット・プロトコル)電話の急台頭で減少が見込まれる電話需要の掘り起こしなどが今後の鍵となる。携帯電話の人口に占める普及率は11月末で57%。加入台数の純増数も8月以降は減少傾向が鮮明で、携帯電話業界にとって成長力回復のためには第三世代の普及が至上命題。NTTドコモの「FOMA」は通話可能地域の狭さや電池寿命の短さのため、加入者数がKDDIの第三世代「au」の5%未満にすぎない。通話可能地域が広がる来年夏以降、加入者獲得に弾みがつくかに成否がかかる。今月20日から第三世代サービスを開始したテレコムの「J―フォン」も来秋には現行水準まで通話可能地域が広がる見込み。ただ、先行者メリットを有する「au」の立場は当面、揺らぎそうになく、「来年度はFOMAとJ―フォンの2位争い」(UFJつばさ研究所の曽根基春アナリスト)の構図となりそうだ。携帯電話以上に競争激化が予想されるのが固定通信部門。ヤフーなど新興通信会社がADSL(非対称デジタル加入者線)市場でシェアを伸ばしており、通信料金の安いIP電話の普及に伴う音声通信の売り上げ減少が懸念される。NTTは来年3月の本格提供をにらみ、今月20日からIP電話「OCNドットフォン」の試験サービスを実施している。ただIP電話は既存の音声通信事業と競合するため、「注力するかどうかはIP電話の普及状況次第」(NTTコミュニケーションズの広報担当者)と及び腰。ブロードバンド(高速大容量)通信事業への利用者囲い込みが遅れれば、「さらなるリストラが必要」(モルガン・スタンレー証券の田中宏典バイス・プレジデント)なのは確実だ。米国では通信速度が第三世代携帯より速く、設備コストも安い第四世代とも言える通信方式が普及しそうな気配が出てきた。IP電話普及も時代の必然。技術革新と低コスト化の流れの中で、通信各社の成長力回復に向けた苦闘は来年も続く。(永井洋一)
クイックより