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厚生労働省は25日、今年度上半期(4―9月)の公的年金積立金の市場運用で2兆112億円の損失が出たと発表した。運用利回りは年率マイナス7.02%だった。株価が大幅に下がっため。半期としては最悪の水準で、年度を通して運用が改善しなければ年金財政が一段と悪化する。
厚生年金や国民年金の積立金は現在約150兆円。厚労省所管の特殊法人、年金資金運用基金がこのうち約29兆円を国内外の株式や債券に投資して運用している。今年度上半期は国内株がバブル崩壊後の最安値を更新するなど運用環境が悪く、資産が大幅に減った。
公的年金の積立金運用は市場環境の悪化に伴って2000年度から損失が出続けている。運用基金が抱える債務の利払いなども併せた累積赤字額は2001年度末時点で3兆109億円に達している。赤字を解消するには運用益を稼ぐ必要があるが、いまの運用環境では今年度末の累積赤字額はさらに膨らみかねない。 (20:00)