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それが市場主義の多様性の確立を用意するにふさわしいことである。
今後、もっと多くの国や人々にとって市場の機能が重要になるだろう。
今より、もっと人々の人生に近いものとなる。
そのとき、この2人の体験談は、教科書に載るのかも知れない。
2.バフェットとの投資家としてのスタート(2002.8.28 UP)
ウォーレン・バフェットが株式投資を始めたのは11歳の時だといわれています。
シティ・サービスという会社の株を38ドルで買ったのが初めての株式投資でした。しかしその株は27ドルまで下げ最初の投資は成功とはいえなかったようです。
最終的にその株は40ドルになるまで待って売ったのですが、その後200ドルになりバフェットの株式投資デビューはほろ苦いものとなったようです。こういう経験は誰でもあるという事ですね。
その後は学校に行きながら、簡単なアルバイト等(簡単な事業)をして約1万ドル程度の貯蓄をしたようです。
1950年の春19歳の時ネブラスカ大学を卒業したバフェットはハーバード大学のビジネススクールを受験しますが、面接で不合格になります。
しかしこの出来事がバフェットを世界最高の投資家にすることになります。というのはハーバードを不合格になった彼はコロンビア大学のビジネススクールに入学するのですが、ここでバフェットはファンダメンタル分析の父ともいわれるベンジャミン・グレアムに直接師事することになるからです。
もちろん、それはたんなる偶然の出来事では無く、バフェットは1年ほど前にグレアムの古典的な名著『賢明なる投資家』を読んで大変な感銘を受けていたのです。バフェットは、グレアムの存在を知ってはいましたが、それでもハーバードに合格していたなら当然グレアムから直接学ぶ機会は失われていたことでしょうし、そうなるとバフェットが世界一の投資家になることもなかったように思います。それほどグレアムとの出会いは投資家としてのバフェットの行く道を決定づけました。
グレアムの理論はファンダメンタル分析による投資の中でも、とくにバリュー投資と言われるもので、企業の本質価値を見極め、それを大幅に下回る価格で購入するというものです。
この理論の特徴としては、専ら株価では無く、企業の本質価値に主眼がおかれている点です。
グレアムの構築したバリュー投資とうのは一言でいうなら、株価というものは人々の願望や恐怖といった、感情で支配されていますが、そういった相場動向に惑わされずに、株式の背後にある事業の価値に注目して十分に安い価格で購入することを目的とした投資方法といえます。
以下のたとえ話は『賢明なる投資家』にでてくる一節でバフェットもよく引用しますがバリュー投資の市場に対する見方をよくあらわしたたとえ話であると思います。
『あなたはミスターマーケットという人物と一緒にある未公開企業に共同で出資したとしましょう。ところがこのミスターマーケットなる人物はとても世話好きな人で、こちらが聞きもしないのに毎日のように、あなたの持分がいくらになったか教えてくれるというのです。しかもそれだけではなく、その価格であなたの持分を買うともいうし、逆に自分の持分を売ってもいいというのです。彼の話は時々もっともらしく聞こえるのですが、彼はとても感情の激しい人で落ち込んでいる時には極端に安い値段で、そして気分の高揚している時は恐ろしく高い値段をつけてくるのです。そんな時、彼が考える価格は少し愚かに見えるのです』
この話は現在でいう市場の非効率性についてグレアム流の言い回しで説明しているといえます。
翌年1951年にコロンビア大のビジネススクールを卒業したバフェットは一時故郷のオハマに帰るのですが、2年後恩師グレアムに誘われてグレアムの経営していたグレアム・ニューマン社に入社します。
そしてグレアムの理論に従って本格的な投資を始めることになるわけですが、これこそがバフェットの投資家としてのスタートだったと言えるのではないでしょうか。
そしてこの若い青年は50年後に世界最高の投資家となって私達の前にあらわれるのです。
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1.ウォーレン・バフェットとの出会い
昔から株式投資をやっていて思うことですが、株価は一時的に上がりもするし、下がりもします。
上下する株式市場では一時的に儲かったと思っていても、株式投資を続ける限り、下げ局面にも必ず出くわします。結局元の木阿弥という場合が多いのではないでしょうか。
しかし、アメリカには1万ドルを360億ドルまで増やしたとてつもない人物が存在します。そうです、今では史上最高の投資家と言われているウォーレン・バフェット氏です。
アメリカという国はビルゲイツのような大富豪を時折生み出しますが、それはたいてい新規事業を立ち上げたビジネスマンとしての成功に依存しています。しかしバフェット氏の異色さはその富をほとんど株式投資によって蓄積したという点です。
バフェット氏が株式投資を本格的に始めたのは1950年代ですが、現在に至るまでにアメリカ市場は乱高下しました。
この乱高下の中たいていの投資家は資産を大きく増やし、そして減らします。
株式投資というのは非常に脆い側面があります。それを続ける限りいつか必ず下落に出会うことです。
しかし、株式投資をしなければ資産を増やす可能性が極端に減るでしょう。
それを知っている人は増える時だけ株式投資をして、減る時は止めるんだと言って売買を繰り返します。
しかし、そんなにうまくいくものなのでしょうか?一度でも株式投資を始めた人間は休むといってもほんの2週間もすれば何か買いたくなるものです。また確実に増える時と減る時がわかるものでしょうか。
バフェット氏の戦略はとてもシンプルで簡単です。どんな人にも理解できるものです。
自分が良いと思った企業の株を買って他人より長く持っているだけです。そんな簡単なことですが、たったこれだけのことで資産を360万倍にしたのです。
その気になれば誰にでもできるし、複雑な取引はありません。バフェット氏は信用取引を行いません。現物株だけです。
ある人は運がよかっただけだと思うかもしれませんが、一時的な運のよさだけでは資産を増やしつづけることはできません。
運のよさで得たものは運の悪さで失います。これは絶対的な法則です。
以前私は運のよさで得たものは運の悪さで失うということをつくづく思い知らされたことがありました。
そして、株式投資に非常に懐疑的になっていた時期があります。そんな時、バフェット氏の存在を知りました。
バフェット氏はその株式運用に明確な法則を適用しましたが、それ以上に重要な点はその投資哲学にあります。
株価の下落時に動じない精神はその投資哲学あってのものであり、その資産の確実な増加はその精神に依存したものであるということを知って衝撃を受けたことがあります。
そんなバフェット氏の投資哲学と長期投資のエッセンスの紹介をしていきたいと思っています。
http://yaryo.fc2web.com/longinvestment.html