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(回答先: はじめまして 無名相場師さん 投稿者 hou 日時 2002 年 12 月 23 日 22:49:54)
まず、現物株と商品先物(いわゆる証拠金取引)の大きな違いを述べておきましょ
う。
・決済期限が決められている点
・カラ売りができる点
<決済期限について>
株の場合、含み損が出ても「塩漬け」にしておけば何年でもその株を持ち続けること
が可能ですが、商品先物の場合(日本で扱われている商品)は、最大1年です。その
期限である納会日には、どんな事情があろうと強制的に決済させられます。私の場
合、建玉〜決済まで、平均すれば一ヶ月ぐらいだと思います。それを超える場合もあ
りますが、その場合は引かされている(失敗)ことが多い。
そのような時、かつては塩漬け可能な株を羨ましく思ったものですが、今ではこの
「塩漬け」の発想こそが不良債権の大量発生につながっていると思うようになりまし
た。すなわち「問題の先送り」です。日本に比べ、エンロンが破綻した時の米政府の
対応(決断)の早かったこと!政治家に商品相場のプロがいてくれたら今の不良債
権もここまで酷くならなかったと思います。
houさんが海外での短期取引で上手くいっているのも何となく頷けます。その場合、
ファンダメンタルがどうのこうのではなく、何かしらの「技」を使っているのではと
想像します。
余計なお世話は百も承知ですが、儲けることが目的なら、天才バフェットの真似など
せず、短期取引に集中してはどうですか?
株式における「長期的な発展を楽しく見守る」姿勢というのは、証拠金取引には無い
発想です。気付きませんでした。同じテーブルに載せようとしたところに無理があっ
たようです。
<カラ売りについて>
カラ売りが発明されたのは江戸時代の大阪、米相場においてであること御存知でしょ
う。
この技が使えなくなったら私は相場をやめます。この技をどう利用しているかが、そ
の人の腕前と思ってます。
空売りで儲けるとは、「高く売って、一定期間後、安く買い戻す」ことです。仕組み
を説明すると、三菱地所のロックフェラーセンター買収が分かり易いと思います。そ
れぞれの思惑は、
三菱地所:将来値上がりが見込め、その売却益で儲けよう。
ロックフェ:今、値段が高い(100の値段)からとりあえず売って、そのうち
60の値段で買い戻せば、100−60=40儲かる。それまで待とう。
といった感じではなかったでしょうか。ニューズウィークもそうとは気付かれぬよ
う、わざと「アメリカの魂」などといった感情的な表現を使ってロックフェラーの思
惑をカモフラージュしたのだと勘繰っています。
結果はご存知の通り、ロックフェラーの勝ちとなりました。これが芸当であったなら
ば、空売りを知っている人にしか出来ない発想です。
しかし政府はこの「空売り」を制限しました。その法律は、私から見れば、短期的に
は外資系金融は買い戻しで損失を被ったけれども、これで国際社会で活躍できる日本
人相場師の芽を摘んだ政策判断ミスだと思います。
ということで、「相場哲学たるや同じ」とは述べたものの、この発言は正確ではな
かったようですね。
商品先物は短期決戦、バフェットの株現物取引は長期取引。同じテーブルで議論はで
きないようです。
これにて一旦失礼させていただきます。