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西武百貨店が、主力行のみずほコーポレート銀行や準主力行の東京三菱銀行などに対し、債権放棄や債務の株式化により最大2000億円程度の金融支援の要請を検討していることが分かった。債権放棄で生まれる利益を原資に、経営不振の関連会社の整理や不採算店舗の閉鎖などを進める。5800億円にのぼるグループ全体の有利子負債を削減し、十合(そごう)との経営統合に備えて財務基盤を強化する。
金融支援要請額はみずほコーポレート銀行が1000億円程度、東京三菱などの準主力行と大株主のクレディセゾンを合わせて最大1000億円程度になる見込み。クレディセゾンは子会社を通じて350億円を西武百貨店に融資している。
西武百貨店は系列の不動産会社、西洋環境開発の清算処理に伴い、財務内容が悪化し、02年2月期決算の自己資本は16億円に落ち込んだ。西武単体の有利子負債は3180億円だが、輸入販売商社の大沢商会など関連会社への債務保証などを含めると、有利子負債は5800億円に上ると見られる。債務超過に陥っている企業もあり、主力行とともに厳格な資産査定を進めている。
西武百貨店とみずほコーポレート銀は今後、準主力行などと協議に入るが、債権放棄の是非などを巡り、調整が難航することも予想される。
(11:24)