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北海道網走市の酪農家が飼育し、食肉処理場で解体された乳牛が牛海綿状脳症(BSE、いわゆる狂牛病)であることが23日、わかった。国内でBSEの牛が見つかったのは19日以来で、7頭目。厚生労働省は23日夜に専門家会議の意見を聴き、BSEであることを正式に確認する。
厚労省などによると、この牛は96年3月に生まれたホルスタインのメス。21日に北見市で食肉処理され、全頭検査の1次検査で陽性が出た。22日から帯広畜産大学で精密な2次検査をした結果、陽性が確認された。全頭検査では、検査結果が確定するまで食肉は流通に回らず、感染牛の食肉は焼却処分される。
これまでBSEが確認されたのは、01年9月10日の千葉県白井市(北海道佐呂間町生まれ)▽01年11月21日の北海道猿払村▽同30日の群馬県宮城村▽02年5月11日の北海道音別町▽同8月22日の神奈川県伊勢原市▽今年1月19日の和歌山県(北海道標茶町生まれ)のいずれも乳牛。
出生時期は95年12月から96年4月で、うち4頭は北海道で飼育されていた。今回の牛も、この間に生まれ、飼育地も北海道だった。農林水産省は、今回見つかった牛と一緒に飼われていた牛の移動を禁止するとともに、飼育状況やえさをもとにこれまでの6頭との関連を調べる。
(10:22)