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(回答先: 協力しない限りブッシュ政権との対立は避けられない 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 18 日 00:26:02)
「100%相手の責任と認定される交通事故で殺された後で家族が相手が悪いと叫んでも虚しいのと同じで、米国にとって不穏当な対応をして不測の事態を招き、“国民の生命”が失われるようなことは避けなければなりません。」
やはり漸進主義ということになりますか。
「国会決議を踏まえながら、「これまでの認識とはやや異なるが、米国の対応は理解できるが性急にすぎると判断した。残念だが、現状ではイラク攻撃への支持と協力はできない」とブッシュ政権に説明し、同時に、表に出さない形で約束済みの資金負担を履行することや財政赤字の一定限度をファイナンスすることを確認する」
なるほど。
「米国民の圧倒的多数は建前である国家の独立性や民主主義を尊重していますので、米国でも記者会見を開き理由をきちんと説明すれば、裏切り者日本という声はごく少数に抑えられます。」
復興費用負担を履行する(実質戦費を肩代わりすることになる)わけですから、敵対でないことは明らかに伝わりそうですね。
「イラク占領が短期で成し遂げられたとしても「バスに乗り遅れた」とおたおたしないことです。アフガニスタンで米国は勝利することができませんし、イラクを占領しても安定的な維持は不可能ですから、米軍兵士に犠牲者が出るようになれば、現在レベルをはるかに上回る反戦行動が沸き起こります。」
なるほど。 空中から爆弾を投下するのと違って、駐留では多大な犠牲は避けられないかもしれませんね。 占領国民がおとなしく従うようなら別ですが、どうも難しいという印象を受けますね。
「米国市場から追い出される事態も想定はしなければなりませんが、金融及び農産物を含めた現在の日米相互依存関係に照らせば、通商関係が断交状態になる可能性は極端に低いと考えています。」
確かに断交なんかできませんね。 多国籍企業、金融企業の存立基盤を損ね、莫大な金銭的損害を与えることは間違いありませんからね。 わざわざ損をする選択を行うわけがない。
「イラク攻撃不支持が70〜80%のようですから、財界や“保守”政治家を別にすれば、日本国民の多数は納得するはずです。」
国連決議支持、国会決議という形をとることができれば、おっしゃるとおりでしょうか。
「日米安保条約は、日本から廃棄通告するではなく、米国が廃棄するかたちにすべきです。」
日本から廃棄通告は無理ですね。 現時点で国民の大多数は安保賛成でしょう。 私も米国が警察官を無難にこなしてくれるんなら文句ありません。 それに、こういう戦後処理体制を、敗戦国側から廃棄したという例は寡聞にしてあまり存じません。 強いて言えば戦前のナチスドイツがルール工業地帯を再占領したのが戦後体制の打破といえるのかな。 だけど非常に危ない綱渡りだったんですよね。
「イラク攻撃不支持表明は、短期はともかく、戦後政治経済構造の歪みを取っ払う絶好のきっかけになると思っています。逆にイラク攻撃支持に走れば、政治的にも経済的にも大きく低迷することになります。実質協力であっても、不支持を表明することが重要です。」
全文読ませて頂いて、よく考えられているなあと感服致しました。 私も自分に分からないことをお伺いしたわけですが、悪い頭が整理されてきたように思います。
幾つか感ずる点がありましたので、独断を述べさせていただきます。
「(単独軍事行動への)不支持表明について」
種々の手練手管によって粉飾を施すとしても、戦後処理体制からの脱却の「意思」が現れると思います。 と言うか、占領もされていないのに軍事基地を抱える安保体制っていうのが、そもそも異様な体制なので、独立国ならごく穏当な行動でも問題になりかねないということですね。 こういう異常な体制は長くは続き得ないことは明らかだと思うんです。 戦後経済社会の再編後には存在し得ないように考えるんですが。 この論理から考えると、当然米国による安保廃棄の時機は既にスケジュールに上がっていると思うんです(ナントカ家の客間とか)。 日本が廃棄するなんてことは、あり得ないと思います。 米国が廃棄するんですよね。 いま米国が安保を維持しているのは、メリットがある、つまりお金を吸い上げるためじゃないですか? そうすると、お金を吸い上げられてダシ殻になってから捨てられるのが良いか、余力のあるうちに捨てられるのが良いかという話になってくると思います。 現時点で(単独軍事行動を」不支持表明すると後者に近づき、支持表明すると前者になるのでは。
「安保体制永続?」
情況的には、どうも日本人は前者の方にいきそうな気がします。 現状が永遠に継続するかのような錯覚に陥っているんじゃないかと思われるんです。 だけど米国はメリットが少なくなったら、さっさと廃棄して終わりだと思いますね。 おっしゃられる「中東世界近代化」のカタが付いたら廃棄するんでは。
「安全保障を担保するのは何か」
全文読ませていただいてやはり感ずるのは、経済力があるからまだ最悪の事態は避けられる見通しを持てるんだという点です。 カルタゴは滅亡前にはずいぶん疲弊していたんですよね。 経済活動力が著しく低下すると、滅亡の現実性が出てくるのではないかと思うんですが。
「中東「近代化」大戦はあるか」
やはりスケジュールに入っているんでしょうかね。 ある意味で第一次、第二次大戦に匹敵する規模の戦争が。 今回は戦争形態はかなり異なってくると思われるんですが。 あっしらさんは米国側に勝ち目があるかどうかという点を述べられていました(最近やっと読みました)が、米国が勝った場合どうなるんでしょう。 と言うか、今回の戦争形態では、戦争に「勝つ」というのがどういう情況なのか、はっきりしなくなるんでしょうか。 憎しみに満ちた人々で充満した瓦礫の大地を支配したところで、一銭にもなりませんよね。
「狭き門?」
現時点でドラスティックな変革なんかあり得ません。 だけど最初の一歩が違うと、数km先ではまったく違う場所に到着してしまいます。 今我々はそういう場所に立っているんじゃないかな。 滅びに至る門は広く・・・。 確かに現状維持の方が楽そうだし門が広そうに見えますね。 もし米国が戦火を無闇に拡大する予定なら、我々にとっても滅びに至る門になりそうです。 適当なところで止めてくれると良いんですが(ブッシュはやりすぎだったとか、そういう方向に戻すとありがたいんですが)。
どうもとりとめがなくなってしまいました。 すいません。