現在地 HOME > 掲示板 > 議論・雑談8 > 317.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 米政権はイスラエル政府にハイジャックされ、イスラエルに対するイラク軍事力の脅威除去のため、米軍が使われるのでは? 投稿者 鼻先かゆみ(歌手) 日時 2003 年 2 月 18 日 16:49:18)
鼻先かゆみ(歌手)さん、こんばんわ。
「イスラエル政府はイラク戦争をしたくないのではないか、という物の見方」を提示している本人なのでレスします。
>イラク戦争の隠れた目的のひとつにイラクのイスラエルに対する軍事的脅威を消し去
>ることがあるのではないか.つまり,イラク戦争の最大の目的は石油ではない可能性
>があるのでは.要するに,イスラエルが,この目的を達成するため。米政権をハイ
>ジャックしているのではないか.
この問題は、イラクがイスラエルにとって現実的な脅威なのかというのが判断の分かれ道になると思います。
イラクはイスラエルと接しておらず、射程150Km超のミサイルがなく、空軍力で圧倒的に劣っているのですから、イスラエルにとっては脅威とは言えないでしょう。
イスラエルがイラク攻撃に積極的でないのは、イラク・サウジ・ヨルダンが現実主義的支配者によってタガをはめられているほうが安全だと考えているからだと見ています。
国民多数の反イスラエル意識が現実行動に結びかないようにしているのが、政治・経済を支配している権力者たちです。
(国民向けには反イスラエルを叫ぶが、それを現実化するための国際活動には消極的です。米英に対する態度もおなじです。米英によって支えられている政権が多数あります)
現在の支配層が揺らぎ始めると、反イスラエル意識を強く持つ人々の糾合と対抗運動が強まり、「対イスラエルテロ」も増大します。
これは、分裂したレバノンとイスラエルの関係を顧みればわかるはずです。
強固な軍事力を保有しているイスラエルは、短期で圧倒できる正規戦より、長期で消耗を強いられるゲリラ戦を恐れています。
もちろん、「大イスラエル」主義のシャロン首相がイラク攻撃をそれを実現する好機と考える可能性もありますが、パレスチナさえ御せない状況では本気にはならないと思っています。(その道を主体的に選択すれば、経済崩壊と国際非難の両バサミでイスラエルは自滅することになります)
シャロンをはじめとしたシオニストは、米英のお手並み拝見で、巧くいったら漁夫の利を得ようというものでしょう。
イラク戦争の目的は、石油ではなく、中東全域(産油国)の「近代化」だと考えています。石油権益は行きがけの駄賃です。
イラク戦争を志向しているのは、シオニストではなく、国際金融派=ワンワールド派だと見ています。
また、ユダヤ人やシオニストを国際陰謀の主導者だとは考えていません。ユダヤ人やシオニストも手駒の一つでしかありません。