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(回答先: 産油国の近代化を達成するのはいつ頃の予定? 投稿者 てんさい(い) 日時 2003 年 2 月 21 日 02:10:57)
てんさい(い)さん はじめまして。 横レスごめんなさいね。 私が、(あっしらさんの時間をあんまり取ったら悪いんで)関心を持っているけど聞けなかったことを、代わりに聞いていただきました。 まともで論理的な考えはあっしらさんの方におまかせするとして、私は独断を試しに書いてみました。
2つの補助線を引いて予測してみました。
歴史と政経体制: この地域は、オスマントルコ帝国の衰退と解体に伴う空白の中で生まれました。 もともとは一つの死体から分かれた断片みたいなものです。 その死体に、国内市場の飽和した欧州列強が食らいつき、食いちぎり、分断していったわけです。 最初は豪族の首領をつれてきて適当に利権を与え、建国させていました。これが「王政」ですが、「かいらい王政」だと思います。 これに対して、トルコ、イラクは国家社会主義的な方向に向かったんだと理解しています。 かなり西欧化したわけです。 イラクの左側の国々はかいらい王政。 右側のイランは僣主を追い出して復古化したと理解しています。だからイラクは長年米国の走狗をやっていたわけですね。
すると、見取り図としては、トルコを起点とし、イラクをまず占領して近代化完了した後、両側を処分していくということになるのでは。
イラクの占領は、かいらい王政、復古主義の両者に対して、極度の不安定を持ち込むと予測できます。 この後の推量はできませんでしたが。 イラクを起点として両側に戦乱を拡大していく計画は、誰か知りませんが計画者側から見ると論理的だと思います(我々には迷惑極まりないことですが)。 一種の変形ドミノ理論です。 そうだとすると、ある程度時間がかかることになります。なぜなら、各国の体制崩壊には時間がかかることと、イラクの両側に「両面作戦」をとることは難しく、「各個撃破」が行われそうと考えるからです。 こんな予定どおりいくかどうか知りませんけど。
体制崩壊: 前回の大戦期は1914〜1945年でした。 この期間の戦争は、「体制崩壊」をもって終結した点に特徴があると思います。19世紀と根本的に違う点です。 一次大戦ではロシアはソ連となって戦線離脱し、ドイツは実質的に革命(反乱)によって敗戦しました。 第二次大戦は説明不要でしょう。 こういう「死ぬまで戦う」という戦争は、もちろん不合理、非理性極まりない行為でして、古典的国家観念、戦争概念を破壊した点が重要です。 もし現在がベルエポックおよびローリングツェンティーズの終末、次の大戦の幕開け期であるとすると、やはり各国の政治経済体制の崩壊によって初めて戦争終結するとしか考えられません。 そうであるとすると、やはりかなりの期間と規模の戦乱を想定できるわけです。 以上が要旨です。