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(回答先: あっしらさんの米中激突の地政学的根拠はいかなる根拠か?との問いにお答えします。 投稿者 Ddog 日時 2003 年 3 月 15 日 22:41:52)
まず、引用された「株日記と経済展望」の内容を批判します。
{こうなると近いうちにアメリカで孤立主義的な政権が誕生するだろう。そして今回も裏切らなかったイギリスやスペインやオーストラリアや日本を子分として、海洋支配を固めるだろう。私がアメリカの戦略家ならそのようにする。日本を平和憲法に安住させず、核武装も視野に入れたアジアの砦として機能させるだろう。だから日本のテレビで北朝鮮からの危機を煽っているのだ。}
孤立主義というか、世界中に展開している軍事力を南北アメリカ圏にとどめる方向になると予測しています。
「世界帝国」を確立しようとする限り、海洋を支配することも決定的に重要です。
(「世界帝国」は、米国支配ではありません。「世界帝国」はシステムであり、米国も世界一の大国としてそのシステムに組み込まれます。それに向けて、ブッシュ政権中枢(ネココン)は動いているのです)
しかし、19世紀及び20世紀のように、自国が経済権益を独り占めしようとし、そのための拡大手段及び防御手段として強力な海洋軍事機動力は、自由主義貿易構造が出来上がることになる「世界帝国」では無用の長物です。
(どこの国もが、世界と自由で安全な交易を是とする価値観を持たなければ、「世界帝国」が確立したとは言えません)
「世界帝国」における海洋支配のかたちは、海賊や“危険分子”を排除する目的のものに変わっていきます。
「日本を平和憲法に安住させず、核武装も視野」という米国の戦略は、“危険”ではない兵器を日本にたっぷり買ってもらうためのものでしかありません。
「日本のテレビで北朝鮮からの危機を煽っている」のは、イラク攻撃支持の世論操作と日朝国交正常化交渉の打開を意図したものです。
>今度はプーチンロシアと手を結び、インドとも結託する。そうした後、中国を叩くこ
>とは、米国の建国以来の歴史、国家戦略から判断して、私の推理に理がありませんか?
>米国の建国の歴史はフロンティアの渇望です。
「世界帝国」の確立は、フロンティアの消滅を意味します。
ブッシュ政権は、それを目指して今「対イスラム戦争」に精を出しているのです。
もちろん、中国が、「世界帝国」のシステムに入ることを拒めば、経済制裁などを嫌がらせをします。(中国に軍事攻撃をかけることはありません)
経済成長第一主義を国是としている中国が、「世界帝国」のシステムに入ることを拒むはずもありません。