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(回答先: 20世紀石油資源論 (関岡正弘) 投稿者 TORA 日時 2002 年 12 月 17 日 13:59:15)
日本の湾岸諸国からの石油依存度は以下の通り。
U.A.E 57,200,118バレル 23.8%
サウディアラビア 53,364,907バレル 22.2%
カタ-ル 25,594,488バレル 10.7%
クウエイト 17,219,300バレル 7.2%
イラン 29,874,072バレル 12.4%
(石油連盟資料参照 2000年末現在)
ペルシャ湾岸諸国からの日本の輸入依存度は石油全輸入量の
76.3%になります。
では各国の輸出における対日輸出比率は
U.A.E 6.0%
サウディアラビア 2.1%
カタ-ル 不明
クウエイト 1.8%
イラン 3.4%
つまり上記各国とも日本向けに2%の石油輸出を減らせば
日本の石油輸入は半分に減るわけです。意図的な対日経済
制裁でなくとも戦争、災害で供給が減ることもありうる。
これをカバーするのが石油備蓄ですが、これは大体160日分
ですので、5ヶ月強の需要です。
ご覧頂きますようにペルシャ湾岸からの石油輸入は日本の生命線
ですし、同時に世界で一番コストの安価な石油もこの地帯なのです。ロシアや中国の場合は採掘後の運送がコスト高につながっており価格競争力も低く、中国はすでにサウジアラビアから年間
6000万トンの原油を輸入している。
日本の石油供給レーンはペルシャ湾岸諸国との友好関係と運搬途上の安全確保が緊要であります。