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(回答先: 「右翼」そして「愛国」について 投稿者 あっしら 日時 2002 年 11 月 21 日 17:48:03)
丁寧なレスありがとうございます。
有事の際に命を投げ打つ気があるかどうかは別として、私も概ねあっしらさんと同様に考えております。
一水会などの右翼団体については、私は大変冷静で思慮深い団体として、一目置いています。また、友人や知人の中には、元暴走族ヤンキーもヤクザもいましたし、青狼会などの右翼団体のメンバーと親しく話したこともありますので、個々について差別するつもりはないし、単に「右翼」だからという理由で色眼鏡で見ることはありません。
私自身はどちらかと言えばアナーキスト(左派寄り)に近いと思っている方ですが、この「アナーキスト」というラベルも(そういえば、昔アナーキーなんて名のパンクバンドがありましたが)、暴力的に破壊活動を行うriotというような色眼鏡で見られる傾向があるので、相手構わず口に出すと結構誤解され易いものです。
しかし、私も酒を飲んだりすると、日本人の本来もつ優秀性や、伝統的な知恵の話なんかをとうとうとしてしまったりするし、つい黒田節や美空ひばりの歌などを口ずさんでしまったりするので、「ほお、あなたは立派な愛国心をお持ちのようだ」「右翼でいらしたんですか」などと言われて、「い、いや、そういう訳では・・・」と必死にフォローする羽目に合ったりする方なのです(苦笑)。
ただ、問題は「愛国心」という言葉なんですが、私は日本という国は大好きですけども、「愛国者」とか「patriot」とか「nationalist」とか呼ばれると、かなり「ゲッ」ときてしまうのです。
手垢がつけられているどころか、もう薄っぺらで軽率な印象しかなくなっているというか・・・。
最近国家が教育方針として、「愛国心を養う」なんてことを掲げ出したようですが、その効果が上がったとすれば、それこそ、日本中が暴走族や街宣車だらけになって騒音の洪水の中に呑まれていってしまうようなイメージしか沸かない。
本来の雅で静かな「日本のたたずまい」も「万葉の心」も「伊勢神宮」も「清水寺」も「富士山」も「リアス式海岸」も、拡声器のがなり声や、マフラー全開にしてブオンブオン吹かしながら蛇行するバイクの「愛国音」の底に沈んでいき・・・。更に、吸殻や空き缶やシンナー袋や使用済み避妊具や、注射器や喧嘩のあとの血糊がそこいら中に撒き散らされて、空気も排気ガスで真っ黒になった「麗しき日本の国土」が世界の目に晒されるようになっているような、「五月蝿い」だけでなく「汚く悲惨」な日本の未来像ばかりが浮かんできます。
この「愛国」スローガンを我先にと掲げている方々は、そういうイメージを「愛国」という言葉に与え、多くの国民の心に印象付けていることが分かっているのだろうか・・・と、つい苦笑してしまいます。
あっしらさんは、国と国家は別、と見ているようですが、めちゃくちゃになった「愛国」という言葉のイメージを浄化し、悪い教育効果を持たないようにしたかったら、彼ら五月蝿い「愛国屋」さんにもそこらへんをきちっと分けていただいて、せめてもっと正直に「愛軍」とか「愛はぁと大日本帝国軍」というスローガンに張り替えて欲しいものです。
まあ、バイクや街宣車を戦闘機や装甲車に見立てているんならそりゃいろんなゴミや公害や騒音や血糊をそこいら中に撒き散らしているのも筋は通りますわな。それで国土を荒らしまわるってのも、納得はいきます。
(それにしても、「愛国」をやたら印籠の如く掲げたがる彼らある種の右翼グループによれば、天照大神も含む、八百万の神々とは騒音やゴミや死体が大好きだとでも言うのですかね?)