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「恐慌論」
投稿者 あっしら 日時 2002 年 11 月 21 日 15:44:02:

(回答先: Re: マルクスと宇野氏の経済理論 − 両者の誤りと優劣 − 投稿者 ビルダーバーグ 日時 2002 年 11 月 21 日 13:09:33)

ビルダーバーグさん、レスありがとうございます。
阿修羅サイトには左翼も新左翼も“現役”はほとんど顔を見せないようで、マルクス関連の書き込みは無視されるようです(笑)

3段階論に対する武谷三夫氏の影響は巷間言われていますね。ギリシア哲学以来の三段論法の影響もあるのでしょう。

革マル派の教祖黒田寛一氏は、未だ健在のようですが、ソ連崩壊後に出版したものを読む限り構改派の仲間入りをしたかのように感じられます。

岩田弘氏の出版物は1、2冊読んだことがありますが、政治主義的なところは別として、なかなかの洞察力があると思っています。

「恐慌」は、自由主義経済学者も今なお叫んでいる経済事象ですが、管理通貨制に移行した近代経済システムでは、不況や長期デフレ不況はあっても、恐慌は起きません。
(恐慌という破壊的再編はなくなり、だらだらの長期デフレ不況が最悪のケースという経済論理に移行しました。今でも国家が放置すれば恐慌になりますが...)

マル経も近経も、そうなった理由を辿ることで、かつての「恐慌」が発生した要因がわかるはずです。

労働力過剰は確かに重要な問題で、先進諸国はアメリカ・アジア・アフリカに広大な植民地や移住地を確保することでその問題を緩和しました。
日本は、米国や南米への移民を推奨し、直接支配地となった朝鮮半島や満州にその機能を求めましたが、既に人々が長らく定住している地域への移民は受け入れ余地も少なく軋轢を生じさせるものです。
富国強兵のために産めよ増やせよと煽る一方で、過剰労働力問題を抱えるというのが「近代」だと考えています。


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