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(回答先: 「政府紙幣」とインフレ問題 − ケイちゃん的インフレ理解の罠 − 投稿者 あっしら 日時 2002 年 11 月 17 日 14:44:30)
>政府需要は対象をコントロールできますが、供給活動従事者の増加した可処分所得の使途や個人消費向けに財を供給する企業の供給活動をコントロールすることはできません
これはその通りであるし、需要増の結果増えた可処分所得が海外からの輸入に向かったら政府紙幣発行の効果が減少するのもその通り。ただ、今の日本の産業構造はそこまで空洞化は進んでいないので、これを食いとめる意味でも政府紙幣の投入は早ければ早いほど良い。
(必需品を生産する)新規事業が起きなければならない、という主張もその通りだが、(新規事業という)無生物に向かって「起きなければならない」と主張しても仕方ないので、起きやすい環境にしてやることくらいしかできまい。景気が良ければ良いほど新規事業をやりやすいことは言うまでも無い。
>バブルは、資産の悪性インフレだと考えることができます。
政府紙幣の発行が資産市場の高騰に結びつく可能性はたしかに存在する。実はこれが一番大きな懸念かも知れない。経路としては次の通りである。政府紙幣の発行を財源として財政支出を行う--->関連業界の人々の可処分所得が増大する--->増大した所得が消費の増大に繋がらず、資産市場へ向かう--->さらに財政支出---->以下同様
>悪性インフレやハイパー悪性インフレになったら、たとえ実質給与の増大にならない経済論理であっても、給与を上げろ、年金や生活保護の支給額を上げろという声があふれかえることを忘れないでください。
その懸念はあるが、過去日本は悪性インフレを退治してきた(過去できて今度はできないという理屈は無い)。デフレ退治のための財政支出は政府紙幣なくして不可能だ。まずは、デフレ脱却することが先決だ。