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【ナコドーチェス(米テキサス州東部)佐藤由紀】スペースシャトル「コロンビア」の爆発事故から一夜明けた2日、落下物がもっとも集中したことから、新たな「グラウンド・ゼロ(爆心地)」と呼ばれ始めたテキサス州ナコドーチェスは、町全体が事件現場のような緊張した雰囲気で覆われている。
町の中心部の残がいの周辺には祭壇ができ、死亡した7人の宇宙飛行士の写真や花などを供えて祈りをささげる市民の姿が途絶えない。
ナコドーチェス郡のトーマス・ケルス警察署長によると、2日までに約1200カ所で落下物が発見されたとの通報があり、このうち800件が同郡内で確認された。原因究明に必要なことや有害物質が付着している恐れもあり、監視が必要だが、州兵や警察などが見張っているのは約100件だけ。残りは目印をつけているだけだ。
米航空宇宙局(NASA)が破片を回収する時期は未定で、同署長は「人員を増やしているが、1200カ所を監督する余裕はない」とお手上げ状態だ。
ナコドーチェスの東方の道端で黒く焦げてねじれた残がいを見た。破片の場所を示す赤い小旗もあちこちにあった。
さらに車で20分。小中高一貫校のダグラス・スクールでは、25カ所で破片がみつかったという。同校の監督主任、ローウェル・マクイスティオンさん(51)は「子供たちやほかの市民に負傷者が一人もいなかったのは奇跡だ」と話した。1日朝、学校の近辺で破片が数多くみつかったことから、数人の父母らが校庭などをくまなく調べて破片を特定した。
小指の先ほどの小さな銀色の小石から壊れたタイルの一部まで、破片は構内全域に落ちていた。校庭の後方には松林が広がっており、そこはまだ手付かずだ。「全部探すには何カ月もかかるだろう」とマクイスティオンさんは予想する。「飛行士の何人かはテキサス州出身者で、子供たちのヒーローだったので、どんなにがっかりするか。こんな悲劇は二度とあってはならない」と語った。(毎日新聞)
[2月3日13時41分更新]