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(回答先: エネルギー新秩序形成狙う 米、OPEC影響力排除 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 10 月 18 日 21:06:35)
10/18 15:01 「商談」に全力のロシア イラク輸出の7割に関与 外経405
共同
「ここは東洋のバザール(市場)ではない」。ロシアのプーチン
大統領は今月十一日、モスクワ郊外の別荘でブレア英首相と会談し
た後、イラクにあるロシア権益の保護と引き換えにイラク攻撃を容
認する取引の存在を明確に否定した。
しかし、武力行使阻止の決め手を欠くロシアが今、この「商談」
に全力を注いでいることに疑いはない。ロシア企業は、国連制裁下
のイラクが認められた石油輸出の70%に仲介などの形で関与。石
油メジャーを尻目に、埋蔵量が膨大な西クルナ油田の開発権を手中
にしたのもロシアの石油大手ルクオイル社だった。
「イラクはロシアを優先してくれる地上最後の市場。フセイン政
権が倒れれば、性能や価格で劣るロシア製の石油開発機材は欧米製
品と競争できなくなる」。シンクタンク「エネルギー産業情報協力
センター」のエブゲニー・ヤグペツ所長は語る。さらに、ロシアは
イラクに七十億ドル以上の旧ソ連時代の債権がある。「旧ソ連時代
の借金を積極的に返すと言うのは、世界でサダム・フセイン(イラ
ク大統領)だけ」(大統領府筋)という。
フセイン大統領はこれらの権益供与に加え、将来の石油開発権を
ロシアやフランスに約束して米国への盾を構成してきた。だが、米
国が力によるフセイン政権打倒の意思を固めた今、約束はほごにな
る可能性が強い。イラクに誕生する親米政権の下で、従来の権益を
100%確保することは不可能との見方が有力だ。
現実主義者のプーチン大統領が攻撃容認と引き換えに狙うとみら
れるのは、ロシア原油の対米輸出拡大や対外債務の軽減などだ。だ
が、ロシア原油の対米輸出が定着すれば、石油は米国がロシアを操
るレバーの一つになる。バザールに立つプーチン大統領の手詰まり
感は深まるばかりだ。(モスクワ共同=松島芳彦)
(了) 021018 1500
[2002-10-18-15:01]
10/18 15:01 イラクの石油資源 外経407
イラクの石油資源 国際エネルギー機関(IEA)によると、イ
ラクの原油生産量は1989年に日量281万バレルだったが、9
0年8月の湾岸危機後は国連の経済制裁のため低迷、96年まで日
量100万バレルを下回っていた。2000年には日量257万バ
レルとほぼ湾岸戦争前の水準まで回復。同年末時点で確認された残
存埋蔵量はサウジアラビアに次ぐ世界第2位の1125億バレル。
世界の原油の約11%に相当し、採掘可能年数は100年以上と見
積もられている。主な油田はイラン国境に近い北部のキルクーク油
田や、ユーフラテス川下流でクウェート国境に近い南東部のバスラ
、西クルナ油田など。(共同)
(了) 021018 1500
[2002-10-18-15:01]