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米有力シンクタンク国際戦略研究所(CSIS)は19日「統一朝鮮に向けた米政策の青写真」と題する報告書を発表。韓国と北朝鮮の統一後も地域の安定のため朝鮮半島での米軍駐留を続け、日韓両国を米国の核の傘の下に置くべきだと提言した。
報告書はそのための環境整備として、日韓両国と統一後の地域安保体制について今から協議を開始するとともに、韓国内での反米感情の低減に努めることが重要と強調。また、統一後の朝鮮半島が日本にもたらす最大の課題は反日感情の高まりだとして、重要な同盟国である日韓の和解を促すことが米国の利益につながると提案している。
報告書は、朝鮮半島が将来、韓国の主導で統一される「可能性は極めて高い」として(1)平和統一(2)北朝鮮崩壊(3)戦争−の3シナリオを提示、いずれも地域に激変をもたらすと予測した。
地域の安定のためには、規模などに柔軟性を持たせた上で朝鮮半島に米軍を継続して駐留させることが重要と指摘するとともに、統一によって米軍の部隊構成や地位の変更を行う場合は日韓両国と綿密な協議が必要と強調。この処理を誤ると、在日米軍撤退要求などを招き「アジアの米国の地位に破壊的な影響をもたらす」としている。
また、日本にとって「最悪のシナリオ」は、反日感情が強まった統一後の朝鮮半島と中国、ロシアが領土問題などを契機に協調、日本の利益に対抗することだと指摘した。
報告書は、同研究所のデレク・ミッチェル上級研究員ら16人の作業グループがまとめた。(共同)