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(回答先: 不審船内に小型船1隻を発見〔産経新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 9 月 11 日 21:51:58)
奄美大島沖で十一日早朝から、不審船のつり上げが始まったが、不審船の奇妙な構造が浮かび上がってきた。船体は鋼鉄製で船橋は木製という異例の上下構造で、木製の船橋を船体に取り付けただけの簡単な造りだったことが分かった。運転室などの船橋部分は、沈没時に船体から分離したらしい。イカ釣りや巻き網漁など、目的地に合わせた漁船に偽装しやすいように、船体への取り外しが便利な木製の船橋にしたとの見方も浮上している。
船舶は、運転区画となる船橋と船員の居住区やエンジンのある甲板下の船体とに分かれる。不審船は、船橋と船体が分離して沈没したが船橋の一部はベニヤ板という粗雑な造りだった。
また海上保安庁の巡視船が銃撃した弾痕の変色状況から、不審船の船体にさび止めが塗られていることが分かり、船体は鋼鉄製と判明した。
船橋は通常、船体と同じ鋼鉄か、速度を上げる目的で軽いアルミ製にすることが多い。船橋と船体は溶接され、多少の衝撃では分離しない。また一〇〇トンクラスの鋼鉄製の船体に壊れやすい木製の船橋を載せるのは、異例の組み合わせという。
不審船は逃走中に乗員が中国の旗を振って中国船を偽装したが、船橋などの形状は日本のトロール漁船に酷似。船橋の登録番号は宮崎県の漁船を示し、浮き輪にも日本の漁船名が書かれていた。
このため、中国の漁船と日本の漁船の両方を偽装する目的があったとみられている。公安当局によると、宮崎県は国内にいくつかある不審船の上陸ポイントの一つという。
木製の船橋を取り付ける目的について、海保関係者は「航行速度を速める目的だろう。また、鉄の船橋を船体に固定するより、取り外しが簡単な木製の船橋なら日本海や東シナ海など行き先や季節に応じた漁船に偽装しやすい」と推測する。