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(回答先: 行事もなく、奇妙な静けさ テロ実行犯ら生んだサウジ 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 9 月 11 日 20:31:02)
09/11 16:51 「喜捨」が支えるテロ活動 アルカイダ復活か 外信67
共同
世界各国で進められてきたテロ組織アルカイダの資金凍結の効果
に疑問の声が上がっている。アルカイダは米中枢同時テロ後も組織
を立て直し、対米テロを再び計画しているとみられる。活動を資金
面で支えているのはイスラム教徒に課せられた「喜捨」の制度だ。
国連の報告によると、同時テロ後、ブッシュ米政権の呼び掛けを
受け、世界各国はアルカイダの資金計一億千二百万ドル(約百三十
二億円)を凍結した。しかし、アルカイダは最低でも計三千万ドル
、最高で三億ドルの資産を現在も保有、シンガポールやマレーシア
で投資、運用しているとされる。資金の大部分は喜捨に頼っている
とみられている。
喜捨は、一年を通じて所有した財産のうち一定の割合を寄付する
行為。一日五回の礼拝や断食と並び、「五行」と呼ばれる信仰行為
の一つだ。
一九九八年からアルカイダの資金ネットワークを調査しているフ
ランスの報道機関「インテリジェンス・オンライン」のギヨーム・
ダスキエ編集長(36)によると、イスラム諸国の銀行には宗教関
係者が管理する「喜捨委員会」という特別の部門がある。
この委員会から非政府組織(NGO)に資金が寄付される場合、
銀行側は宗教上のトラブルを避けるため具体的な資金の流れを把握
することはなく、当局の追跡を困難にしている。三億ドルの遺産を
引き継いだといわれるウサマ・ビンラディン氏はNGOや実体のな
い会社を通じ大量の資金を集め、貴金属や宝石に換えて隠匿したと
される。
イスラム教の聖典コーランには喜捨の対象として、貧者などのほ
かイスラム戦士が記載される。旧ソ連からアフガニスタンを守るた
めに戦ったビンラディン氏には喜捨を受け取る資格がある。
ダスキエ編集長は「アルカイダには次々と金が流れている。喜捨
のシステムがある限り、アルカイダが資金を絶やすことはないだろ
う」と話している。(共同=伊藤仁志)
(了) 020911 1651
[2002-09-11-16:51]