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(回答先: Re: 「石油を制する」ためには「産油国イスラムを制さなければならない」 − 石油が目的なのではなく通貨的“富”が目的 − 投稿者 あっしら 日時 2002 年 7 月 20 日 16:34:34)
あっしらさん、こんにちは。
あっしらさんの投稿は時々読ませていただいています。
>米国のというより米国政権を槍として使っている「世界経済支配層の世界戦略は、イスラム法国家を根絶し、グローバルに長期的で安定的な通貨的“富”を稼げる仕組みをつくること」だと考えています。
もっともな事ですが、この戦略にはまだ時間がかかります。もっと直接的で、即効性のある戦略となると、原油覇権、原油価格の支配権掌握なわけです。ブッシュ政権にとっても、国際情勢では毎日毎日が食うか食われるかの連続ですから、悠長なものより即効性を求めます。
>「石油を制した者が世界を制する」というのは、石油が、金を稼ぐ重要な手段であるとともに、金を稼ぐ後ろ盾である軍事力強化にとって大きな地位を占めているからです。
これはあたりまえの事ですね。
>「対テロ戦争=対イスラム戦争」
「対テロ戦争=対イスラム原理主義戦争」(テロ組織のみ)の方が正確だと思います。
>アフガニスタン虐殺戦争では、「そのようなリスクとコストの高い方法」を「計算高いアメリカ」が取っています。
アフガニスタンをカスピ海周辺の天然資源をインド・アジア方面に運び出す経路と考えているのなら、パイプライン敷設地域を掌握していたタリバン政権を活用する方がずっと合理的=掲載高い方法です。タリバン政権とはパイプライン敷設で経済的交渉が可能というか契約寸前まで進んでいたのです。
―この問題にはテロリズムが絡んでいます。
投稿タイトルの「『石油を制する』ためには『産油国イスラムを制さなければならない』」ですが、産油国イスラムを制さなくても、さしあたって原油覇権を握ることができれば、アラブ産油諸国はアメリカに擦りよってきますよ。「米ロ石油連合」が生産量と埋蔵量でOPECに取って替わることができなくても、世界の原油価格には大きな影響力を持つことができます。
言語的な個々の論理展開など、あっしらさんにとっては反論があるかと思いますが、アメリカについて全体の流れの中で考えてみた私の投稿です。