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(回答先: Re: やっぱり著者は日本人 投稿者 ビルダーバーグ 日時 2002 年 7 月 09 日 12:00:56)
ビルダーバーグさま
レスポンスありがとうございます。なるほど、そういうかんじなんですかあ。私自身は70年代新左翼運動の文体というのは、基本的に馴染みがなく浅学のため、そのへんお詳しいあっしらさんやビルダーバーグさんのようなかたが読むと、すくなくともそれに近いという印象をうけるというのはそれはそれでありうるのでしょうね。
ただ、
1新左翼運動で使われる概念体系は基本的に米日共通です。米国では使われず、日本特有の新左翼概念語というのは具体的にはたとえばどの言葉になりますか?私自身の判断力を鍛える勉強のために、ご教示願えれば助かるのですが。
2日頃から米英メディア(とりわけコントロールされているメディア)を通じてしか情報をとれない自分にいらだちと無力感を覚えています。日本国内にいながら、イスラム諸国の報道メディア発の情報を第一次的に、リアルタイムに、大量かつ詳細にとる方法があったら、教えていただけませんか?日本にはアラビア語ペルシャ語メディア環境は存在していないと理解しているのですが、どのようにしたら、この著者の日本人のかたのように、詳細なイスラム発情報をとれるのでしょうか?
3そこまで情報通の日本の新左翼系ならば、911は米帝CIAの謀略である、と発想するのは当然で、その可能性や情報を全く取り上げないほうが違和感を覚えますが、この本ではまったくとりあげていませんね。ちなみに、アメリカでは、そう主張する書物はまったく存在していません(インターネット上ではいくらでもありますが)。
4そのような日本人が、このような本をしかもこのタイミングで、アメリカ人になりかわりキリスト教徒になりかわり書く動機とはいったいなんなのでしょうか?一体どういう目的ももっているのでしょうか?私には、まったくつかめないのですが。
著者がどの国のひとであれ、情報精度、論理構成、および、心情形成などの質の高さは非常にすぐれており、わたしとしては、瑕疵、矛盾、無理、間違いを見い出すことはできませんでした(しいていえば、911は米国政府が関与ないし引き起こした可能性についてふれていないことですが、これをこの本の中で取り上げることは全体のバランス上困難であり、情報精度という点から著しく下がるという側面があると推測はされますが)。専門的に論じたい人びとはこの本に書かれてある情報をせめて踏まえた上で、この地点からスタートする必要がある、逆にいえば、この程度のことを知らずに、論じることは全くナンセンスです(あくまで専門的に職業的に論じたい人を対象にいっているのですが)。
論考として非常に強固な組み立てとなっており、知識人の批判に十分耐える内容を持っている、とは確実にいえるとおもまいます
いずれにせよビルダーバーグさん、レスポンス本当にありがとうございます。