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インドとパキスタンが接するカシミール州カルギル地区で両国軍が衝突した1999年夏のカルギル紛争で、パキスタンが核弾頭搭載のミサイル配備を準備していたことが14日、当時、クリントン前米政権で国家安全保障会議(NSC)特別顧問を勤めていたブルース・リーデル氏の論文で明らかになった。
クリントン前大統領は同年7月4日、ワシントンを訪れた当時のシャリフ・パキスタン首相に核兵器の使用を思いとどまり、軍を双方の実効支配線(停戦ライン)内に撤退するよう説得。62年のキューバ危機以来、人類が最も核戦争に近づいた危機が回避されたという。
98年に相次ぎ核実験を行った両国の紛争が核戦争に拡大する恐れは当時も指摘されていたが、米政権の中枢で両国紛争解決に直接かかわっていた高官が自ら核戦争の瀬戸際が迫っていたことを暴露するのは初めて。
当時の試算では小型の核爆弾がインド・ムンバイに打ち込まれた場合、15万−85万人が殺されるとみられていた。(共同)