【ワシントン中島哲夫】
マイヤーズ米統合参謀本部議長は22日、イラクが、米英両軍機による監視地域に、ここ数年では最も多い地対空ミサイル部隊を展開していると明らかにした。
米英両国は91年の湾岸戦争後、イラク北部(北緯36度以北)と南部(同33度以南)にイラク機の飛行を禁じる「飛行禁止空域」を設定し、監視飛行を続けている。イラクは恒常的に、この地域に地対空ミサイル部隊を出入りさせてけん制してきたが、ここ数日は南北両地域で増派が確認され、米英軍機が地対空ミサイルやレーダー施設を爆撃した例も先週2件あったという。
ただ、こうした動向について、マイヤーズ議長は従来と特別に異なるものとは考えないと語り、一時的な増派であるとの見方を示した。