フライシャー米大統領報道官は12日の記者会見で、パレスチナによるテロに「自爆テロ」という表現を使わず、これからは「殺人テロ」と呼ぶ方針を明らかにした。非難の度合いを強めることで、テロ停止への圧力を増すのが狙いだ。
報道官は「彼らは自分自身の命を絶つだけでなく、意図的に他人を殺している。これは自殺ではなく、殺人だ」と指摘した。
同日エルサレムで起きた自殺テロに関連して「ブッシュ大統領は(パレスチナ自治政府の)アラファト議長が公然と非難し、ただちにテロを停止する必要がある」と表明。イスラエル軍に関しても「大統領の立場に変わりはない」と述べ、即時撤退が不可欠との見解を強調した。(ワシントン=秋田浩之)