ヨルダン川西岸パレスチナ自治区で軍事侵攻を続けているイスラエル軍は、5日夜から未明にかけても各地を攻撃、ナブルス近郊ではイスラム過激派組織ハマスの軍事部門の幹部ら活動家6人を殺害した。
同軍放送などによると、この幹部は先月末、イスラエル北部のネタニヤで20人以上が死亡した自爆テロに関与していたとされる。ナブルスに隣接する難民キャンプでは8歳の少年を含む4人が攻撃に巻き込まれ死亡した。
また、ラマラでは同日夜、パレスチナ自治政府のアベドラボ情報相の自宅に同軍兵士が押し入り、同相を一時拘束した。パレスチナ人の武装活動家らが逃げ込み、同軍が包囲を続けているナブルスの聖誕教会の近くでは同日、取材中のフランス人テレビカメラマンが同軍兵士の銃撃で負傷した。
一方、イスラエル北部の同軍前哨部隊には同日夕もレバノン南部から迫撃砲弾などが数発撃ち込まれ、同軍は武装ヘリコプターで発射地点とみられる一帯を攻撃した。レバノン南部からの砲撃はここ数日続いており、同軍はイスラム教シーア派組織によるものとみている。(09:56)