(回答先: イスラエル:アラファト議長孤立させる閣議決定 軍事作戦宣言〔毎日新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 3 月 29 日 22:03:55)
【カイロ=岐部秀光】
イスラエル軍は29日、ヨルダン川西岸のラマラに戦車部隊で侵攻し、アラファト・パレスチナ自治政府議長がいる議長府施設などを攻撃した。イスラエルは緊急閣議で同議長を「敵」と見なし大規模な軍事作戦を開始すると宣言。これに対しパレスチナ側も抗戦を呼びかけた。アラブ首脳会議を機に前進が期待された和平シナリオは完全崩壊の危機に直面した。
AP通信などによると、議長府施設周辺には数十台の戦車が展開。ブルドーザーで周囲の壁を破壊したほか、戦車で砲撃を加え、施設の一部が炎上した。少なくともパレスチナ側で6人が死亡、20人以上が負傷、イスラエル兵1人の死亡も確認された。イスラエルの攻撃は一昨年の衝突開始以来、最大規模になる可能性がある。
29日未明まで開いた同国緊急閣議の後、シャロン首相は記者会見し「テロの基盤を破壊するために必要なあらゆる措置をとる。作戦は長期のものになる」と宣言。「アラファト議長は対イスラエルのテロ同盟を築いた敵であり孤立させられるだろう」と述べた。