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(回答先: イスラエル首相、アラファト議長を「敵」と宣言(読売新聞) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 3 月 29 日 22:02:18)
【エルサレム海保真人】
イスラエルのシャロン首相は２９日、記者会見し、パレスチナ自治政府のアラファト議長が「テロと連帯しており、敵だ」と宣言、当面の間、議長を孤立させることを閣議決定したと発表した。同首相が議長を「敵」と表現するのは初めてで、パレスチナ側のテロ行為に対する大規模な軍事作戦の開始を宣言した。
イスラエル軍は同日未明、議長が滞在するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のラマラに戦車２０台や武装ヘリなどで再侵攻。議長府関連施設に戦車などから攻撃を加え、突入。一方、パレスチナ側は侵攻を「テロ」と非難したうえ、「パレスチナに対する全面戦争の宣言」（エラカト地方行政相）と激しく反発した。２８日閉幕したアラブ首脳会議で包括和平案が採択されたばかりの中東和平は重大な危機に見舞われている。
また、イスラエルはラマラ一帯に外出禁止令を敷いた。外出禁止令は極めて異例で、事態の深刻さを示している。
侵攻は、２７日夜に同国中部ネタニヤで発生、２２人が死亡した自爆テロをきっかけにした報復作戦であり、少なくともパレスチナ人５人とイスラエル兵１人が死亡した。議長府の一部が出火したが、消し止められた。議長にけがはなかった。
シャロン首相は、記者会見で、侵攻作戦のため予備役２万人の緊急招集を決めたことも明らかにした。同席したベンエリエゼル国防相は「議長に危害を加えることはしない」と言明、自治区の再占領の計画もないと語ったが、議長を隔離した上で、自治区から追放することも視野に入れている模様だ。
アラファト議長は米国と国連に緊急の介入を要請。議長はカタールの衛星テレビ局とのインタビューで「パレスチナ人は決して屈しない。独立国家樹立のための闘争を放棄することはない」と全面対決する姿勢を表明した。
［毎日新聞３月２９日］ ( 2002-03-29-21:35 )
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。