【ワシントン26日=永田和男】26日付の米紙ワシントン・ポストは、米軍部隊が旧ソ連のグルジアに近く派遣され、テロ組織掃討に当たる同国軍の訓練を行うと報じた。同紙は、米軍がすでに戦闘ヘリ10機を供与したとも伝えた。
また、米政府筋が同日明らかにしたところによると、陸軍特殊部隊100―200人の派遣が検討されている。
派遣が決まれば、米軍の対テロ戦争の戦線はアフガニスタン、フィリピンに続いて3か国に広がる。旧ソ連諸国は初めてで、ロシアの反発も予想される。
グルジアではウサマ・ビンラーディンのテロ組織アル・カーイダと関係のある武装組織がロシア・チェチェン共和国との国境付近で活動しているとされる。
米政府筋は、派遣を検討している部隊は訓練や装備提供が目的で、直接戦闘に参加することはないと語っている。
ラムズフェルド国防長官は12月にグルジアを訪問した際、シェワルナゼ大統領から、イスラム過激派によるテロ対策と軍近代化への支援を要請されていた。(読売新聞)
[2月27日14時34分更新]