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(回答先: 細菌戦争からは逃れられず 投稿者 てんさい(い) 日時 2002 年 5 月 29 日 07:13:59)
ここで細菌研究で名高い本田先生の著書を紹介します。
病原菌はヒトより勤勉で賢い
二〇〇〇年 三月 九日 初版発行
著 者 本田武司
発行所 株式会社三五館
本田武司 ほんだ・たけし
大阪大学微生物病研究所教授・医学博士
ということで肩書き上引け目をとらない方ですので一般にはとても受け入れやすいのではないでしょうか?
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その中で細菌と抗生物質の闘いから起こった超細菌(耐性菌)の発生まで書いてありますが、一部掲載します。
いまひとつの問題は、0157の武器であるベロ毒素が、中途半端な抗生物質の濃度で
0157に作用させると、少なくとも試験管内での現象として、抗生物質がかえってベロ
毒素の産生を増強するという現象が観察される点である。0157の耐性化が進めば、治
療中にこのような環境ができてしまう恐れがあろう。抗生物質がある種の細菌に作用する
と、毒素の産生が増える、という現象は一般的にはあまり知られていないかもしれないが、
たとえば、毒素原性大腸菌の毒素であるLT毒素ヤクロストリジウム・デイフィシルとい
う菌の毒素産生に、抗生物質が影響(増加)を与えるというようなことは以前から知られ
ている。
ヒトが開発した抗生物質への細菌の逆襲のひとつかもしれない。
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以上は重大な意味を持っています。
抗生物質の投与が菌の毒素産生を増やす
という事実です。
いざ、感染症にかかったとき抗生物質を投与した場合、毒素が増えるとしたら大変なことになります。今の症状よりも悪化しますよ!と言われているようなことです。
ちょっとここで考えてみてください。
抗生物質はちゃんと感染症を解決してきたのか?どうかです。
答えはYES
というのは正しくないでしょう。
事実はNOなのですから。
次々と開発される抗生物質 ーーーー それが答えなのです。
「効かなくなる」 から 次の新しい抗生物質を開発する。
その結果が今の時代、すべての抗生物質が効かない細菌の出現!なのです。
結論から言うと「抗生物質が耐性菌を生み出していた」という事実です。 それから予測すると今後新たに抗生物質が開発されると必ずそれを上回る耐性菌「超細菌」スパーバグーが生まれるということになります。この予測はきっと的中すると思います。
今後の課題
もう抗生物質は細菌との戦争に敗北しているのです。
しかし、敗北宣言を出したら世界は大変な騒ぎになります。だから大々的に出せないのでしょう。それと製薬業界の利益からいうと大変な損失になります。だから今後も相変わらず感染症には抗生物質が使われ続けるでしょう。それに伴って薬が生み出す感染症、院内感染は増加し続けるでしょう。
http://member.nifty.ne.jp/himaari/doc45.html
ちょっと下品な投稿で失礼。