(回答先: 2%以下だとデフレ危険増大=インフレ目標で警鐘−IMF論文【ワシントン9日時事】 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 10 日 10:59:20)
国際通貨基金のチーフエコノミスト、ロゴフ氏は9日、日本のデフレ問題を引き合いに出し、2%未満にインフレ率を抑制する目標を設定することでデフレスパイラルを誘発するリスクを冒すことになると中央銀行に警告した。
ロゴフ氏は「低インフレ時代」に関するIMFの調査分析の序文で、「日本で進行中のデフレに起因する問題は、インフレ率をマイナス圏に低迷させる危険を浮き彫りにしている」と指摘。「ディスインフレの状況下では金融政策のかじ取りは一段と困難だ」とし、「標準的な手段や方法は、まったく同じに機能するわけではない。それは操縦装置が正しく動かない場所に船を航海させるようなものだ」と分析した。
今回の調査分析は4月18日に公表予定の世界経済見通しの一部。IMFは日本について、「デフレと構造問題が重なっていることは重大な懸念であり、追加金融緩和と積極的な構造改革を急がねばならないことを示している」と説明した。ロゴフ氏は、日本のデフレ問題は他国の中央銀行に教訓を与えているとも指摘。「新たな低インフレの環境下では、高インフレとデフレに対する懸念は均衡していなければならず、中央銀行の目的はよりシンメトリック(バランスの取れたもの)になる必要がある」と強調した。