経営が破たんした大手スーパー、マイカルが筆頭株主の、東証一部上場の準大手ゼネコン(総合建設会社)日産建設(東京都港区)が自主再建を断念し、31日にも会社更生法の適用申請を発表することが30日、明らかになった。負債総額は数百億円に上る見通し。上場ゼネコンの破たんは、昨年12月の青木建設、今年3月初めの佐藤工業に次いで3件目。
昨年9月のマイカル破たんのあおりで、同9月中間決算では124億円の税引き後最終赤字を計上。資金繰りの確保が難しくなっていた。
建設市場の縮小で、00年3月期連結決算で103億円の最終赤字を出した後、経営合理化に取り組み、01年3月期には黒字転換した。しかし、剰余金に余裕がなく、有利子負債は01年9月末で642億円に達していた。マイカル破たん後、01年11月に策定した06年度までの再建計画を進めていたが、02年3月期でも74億円の最終赤字を見込んでいた。