(回答先: 日産建設が破たん発表〜負債総額1146億円〔東京新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 3 月 31 日 12:49:52)
中堅ゼネコンの日産建設1818.T は、現状の会社の収益状況からみて自助努力による再建が困難と判断し東京地裁に対して会社更生法の適用申請を行った、と発表した。負債総額は2002年3月末見込みで1146億5700万円にのぼる、という。
日産建設によると、2001年2月ごろ、日産建設株式の48.16%を保有する流通大手のマイカルに信用不安説が広がり、それが影響して受注不振に見舞われた。そして、9月のマイカル経営破たんに伴って発生した未回収工事代金約98億円などをもとに、日産建設自体の信用不安に発展、しかも建設市場が縮小傾向にある中で、工事収益の悪化も進んで2002年3月期に109億円の債務超過に陥るに至った。
そこで、日産建設としては、建設市場が引き続き縮小傾向にある厳しい環境の中で、現況の会社の収益状況からみて、自助努力による経営再建を果たすのは困難とみて、30日開いた取締役会で会社更生法の適用申請に踏み切ることを決め、東京地裁に申し立てを行い受理された、という。
2002年3月期決算見込みについては、売上高1089億円、経常損失41億円、当期純損失246億円で、自己資本ベースで109億円の債務超過になる、という。
負債総額の内訳は、金融負債が664億円、保証債務10億円、その他債務471億円などとなっている、という。
日産建設では、裁判所選任の保全管理人のもとで金融機関や工事関係者らの支援を仰いで再建に努めたい、としている。
なお、上場企業のゼネコン破たんとしては、今年3月に会社更生法の適用申請を行った佐藤工業に続いて2社目となる。