(回答先: みずほ銀、システム未統合のまま見切り発進へ 日経BP 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 3 月 28 日 16:57:33)
第一勧銀ATM障害の原因はプログラム・ミス
3月25日に発生した第一勧業銀行のATM(現金自動預け払い機)における障害の原因は、プログラム修正時のミスであることが26日に判明した。同行では25日深夜までにこのミスを修正し、26日営業開始からはATMを正常に稼働させた。
この障害は、25日営業開始から終日、第一勧銀のATMで、現金振り込み処理が不能になった、というもの(BizTechの関連記事)。25日午後5時時点では、障害の原因は不明だった。その後、同行の調査により、振り込み処理に関するアプリケーション・プログラムを修正した際、ミスが発生、これがいわゆるバグとなって残ってしまったことが判明した。そのバグを含んだプログラムを25日営業開始時に稼働させたところ、ATMの障害を引き起こしてしまったのである。
このプログラム修正は、4月1日の第一勧銀、富士銀行、日本興業銀行の業務統合に伴うシステムの統合のために行われていたもの。3行では万が一に備え、統合業務開始前の3月29日午後10時から4月1日午前8時までの間、オンライン・サービスを完全に停止し、システム統合の検証にあたる構えでいた。ただし、一気にシステムを統合するわけではない。それに至るまでに、各行で大規模なシステム改変が行われている。今回のATM障害は、こうしたシステム統合にともなうプログラム改変の中で発生してしまったのだ。
このATMによる現金振り込み処理のプログラムを稼働させるに当たって、システムの動作検証をしたのかどうかに関しては「現在、答えられる段階にない」(第一勧銀広報部)としている。(田中 一実)
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/gen/176629