(回答先: 日立の当期赤字4800億円に 過去最悪〔朝日新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 2 月 28 日 20:25:21)
日立製作所と三菱電機は28日、2002年3月期の業績見通しを下方修正し、これで大手電機七社の3月期連結決算の予想が出そろった。世界的な情報技術(IT)不況を背景に、日立が当期純損益で4800億円の赤字を計上するなど、7社の最終赤字は総額1兆9180億円に達し、約4500億円の当期純利益を確保した前期とは一変、電機業界としては過去最悪の決算に陥る。
このため今期中に計8万4100人の人員を削減し、早期退職募集による退職金積み増しなどを中心にリストラ関連の損失計1兆5990億円を処理する。
リストラで余剰人員や設備を一掃し固定費を削減、03年3月期は7社とも当期純損益段階での黒字を見込むが、本業の収益回復シナリオは描き切れておらず、「技術立国」日本をけん引してきた電機業界の復活には時間がかかりそうだ。
02年3月期は、ソニーを除く六社が最終赤字に陥る。松下電器産業4380億円、富士通3800億円、NEC3000億円と、日立を含めた四社が3000億を超す赤字を計上。ソニーは家庭用ゲーム機の好調で当期純利益百億円を確保するが、前期比では40・1%の減益見通しだ。
巨額の最終赤字は、半導体やパソコン、携帯電話などの需要低迷で売上高、本業の利益を示す営業損益がともに振るわなかった上、不採算部門撤退や過剰設備廃棄、人員削減に伴う多額のリストラ損が営業外で発生するためだ。
売上高合計は7・3%減の41兆1500億円、営業損益の赤字額は計5890億円(前期は約1兆6000億円の黒字)となる。
人員削減は自然減を含むものの、富士通の2万2000人をはじめ、日立が2万人、NECも1万4000人に上り、雇用情勢悪化を裏付ける空前の規模に膨らむ。
今期の配当は、三菱電機が1949年の戦後上場以来、初の無配となり、松下、日立も減配に踏み切る。