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119米売り進行 投稿者   日時 2002 年 11 月 09 日 08:55:03:

 
最新更新時刻:2002/11/09 08:10
米国株続落 収益懸念で買い続かず――午後は軟調に推移
 8日の米国株式相場は続落。午前中は強弱感が交錯したが、企業収益やイラク情勢への懸念を背景に買いが続かず午後は軟調に推移した。ダウ工業株30種平均は前日比49ドル25セント安の8536ドル99セント(速報値)、ナスダック総合株価指数は同17.50ポイント安の1359.21(同)で終えた。より広範囲に相場を反映するS&P500種株価指数は11月に入って維持してきた節目の900を一週間ぶりに割り込んだ。

 国連安全保障理事会がイラクに対して大量破壊兵器の査察受け入れを要求する修正決議案を午前中に採択。当初は対イラク情勢の緊張が緩むとの期待感が浮上する場面もあったが、次第に原油価格が上昇。改めて武力行使の可能性は否定できないとの見方が広がった。

 ダウ平均では2002年12月期の収益が従来予想に届かないと発表したマクドナルドが下落。半導体では画像処理半導体のエヌビディアが急落し、市場心理を冷やした。不当な医療費請求問題が浮上している病院経営のテネット・へルスケアが急落し、関連株が軒並み売られた。ウォルト・ディズニーが安い。半面、収益予想を維持したイーライ・リリーが買われ、薬品株の一角が高い。シスコシステムズが堅調。ボーイングなど防衛関連株の一角が買われた。

〔NQNニューヨーク=渋谷淳〕


最新更新時刻:2002/11/09 08:09
NY円13日続伸、119円75―85銭 一時119円54銭
 8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は13日続伸。前日比1円40銭円高・ドル安の1ドル=119円75―85銭で取引を終えた。欧米金利差や米景気減速の懸念、対イラク武力行使観測などを受けたドル売りの流れが続いた。損失覚悟の円買いを誘発して円は一時119円54銭と9月13日以来の円高水準を付ける場面もあった。

 円は120円台後半で取引を開始。特段の手掛かりが乏しかったものの、朝方から仕掛け的な円買いも入り、上げ幅を広げた。「米連邦準備理事会(FRB)による6日の大幅利下げ後、ファンドなどがドルの買い持ちを整理する動きが続いている」との見方が多い。

 国連安全保障理事会が午前10時ごろに対イラク修正決議案を採択したことやブッシュ大統領の演説を受け、「フセイン政権の対応次第では武力行使の可能性が高まるとの見方が広がり、当事国のドルにとっての悪材料」との見方が広がった。朝方は堅調だった米国株式相場が下落に転じたこともドル売り材料に働き、円は正午前にこの日の高値を付けた。

 午後に入ると、週明けに東京市場で日本の金融当局が円売り介入する可能性があるとして、ドルを買い戻す動きも入った。ただ「速水優日銀総裁が円高について米国要因が大きいとの認識を示しており、介入警戒感はそれほど強くない」との指摘も聞かれた。ニューヨーク市場は三連休となるが、「その割に連休前の持ち高調整のドル買いは限られた」という。

 円は対ユーロでは反発。前日比95銭円高・ユーロ安の1ユーロ=121円35―45銭で取引を終えた。

 ユーロはドルに対して8日続伸。前日の1ユーロ=1.01ドル近辺から1.01ドル台前半に上昇して取引を終えた。ユーロは正午前に一時、1.0148ドルと、7月19日以来の高値を付けた。市場では「1ユーロ=1ドルのパリティ(等価水準)を連日維持してきたうえ、1.01ドルなどの節目を抜けてきたのでテクニカル面からは上値を試す動きが続きそうだ」との見方が出ていた。

〔NQNニューヨーク=遠藤大義〕

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