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(回答先: Re: 中国市場の拡大効果は大きい 投稿者 日時 2002 年 11 月 08 日 21:09:05)
>日本経済が発展し、巨大な需要が生まれたが、米国はそれによって利益を得た。
日本経済の発展で米国が利益を得たのは、70年頃までです。
それも、直接投資が規制されていたので、金融と生産財メーカーという限られた分野です。
その後、米国経済は、貿易収支赤字に陥り、産業の空洞化も進み、経常収支も赤字に陥ったわけです。
経常収支の赤字分が還流してくることで、85年以降の米国経済は維持されています。
それも、繊維・鉄鋼・家電・自動車・半導体と、日本に貿易規制を強要しながらのものです。
(日本が中国に対してそれだけの交渉力を発揮できれば立派なものです)
コピーになりますが、
「米国は国際基軸通貨ドルが国内通貨でもありますから、他の経常収支大赤字国家とは違ってしのいでくることができましたが、日本にはそのような芸当はできません」
「しばらくは、中国向けの生産財や部品の輸出でしのいでいけますが、中国企業がかつての日本企業のように一貫生産能力を確立すれば、日本経済はかつての米国経済のように貿易収支赤字に転換します」
「期待されている中国市場の拡大は、中国が輸出を拡大していくということですから、日本経済が衰退していくことを意味します。さらに、なんと言っても中国は共産主義と中華思想を基礎にした国家ですから、中国企業が自立した段階で、競合外国企業とりわけ日本企業の国内向け商売を自由に行わせるとは考えない方がいいでしょう」