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(回答先: Re: 菅氏「日本はタイタニック号」(日本経済新聞) 投稿者 半可通 日時 2002 年 10 月 14 日 21:40:17)
http://www.fuji-seou.org/seou0101.htm
「間近に迫る日本国家の破産」"国債未達"のXデーはいつか 【 世雄会 会報 vol.1-1 】重要指導 2001.9.12
国民は「国家が破産するということはない」こう思いこんでいる。しかし、個人でも企業でも国家でも際限なく借金がかさめば必ず破産するのである。これは同じことである。ただ国家破産は国民全てを巻き込むゆえに深刻なのである。
日本国の借金が、どうしてこのように増えてしまったのかというならば、平成に入ってバブルが崩壊した。土地と株が大暴落を始めた。平成に入って2年から株の大暴落、土地の大暴落、そして1400兆円という莫大な総資産が日本から消えてしまった。政府は景気回復の名の元に公共事業のばら撒きを行った。
公共事業は政治家の利権稼ぎにもなる地元も業社も喜ぶ、だから際限なくこの公共事業を大判振舞でもってばら撒いたのである。その結果、国の借金は地方も含めて666兆円。この気の遠くなるような額になってしまった。これに特殊法人などの隠れ借金を加えると総額は既に1000兆円を越えているのである。政治家の無責任がこの大借金を作ったということである。
もうこの大借金は返済できる限度を超えている。借金を借金で返して残高は増える一方。これを「借金地獄」という。全然借金が減っていないのであるから、これで破産しなければおかしい。ところが政治家や経済学者の中にはこんなことをいっている「666兆円なんか大したことはない」これは嘘である。
また「日本の借金は外国から借りているのではないから問題はない」これも嘘。また「景気はよくなれば増えた税収で返せる」これも嘘である。皆、国民を騙すための謀りである。そして、うわべでもこのような楽観論を唱えているというのは日本の政治家だけなのである。
外国は冷厳にもっと厳しい眼で見ている。たとえばアメリカの格付会社のムーデイズは既に2度に渡って日本国債を格下げし更にもう一つの会社S&Pもこの2月、初の格下げに踏み切った。(ムーディーズは最近さらに格下げを行うと発表)要するに日本国家の信用力がぐんぐん下がっているのである。
そのような中に日本の若手官僚の中からも心配のあまり色々なレポートが密かに出されている。「このままでは確実に国家が崩壊する」こう憂える報告書が密かに出されている。一つは昨年5月、大蔵省財務金融研究者が外部の学者グループと2年がかりでまとめた「1990年代のわが国経済と財政金融政策」という報告。
もう一つは経済企画庁が昨年9月、大学教授等6名のチームでまとめた「財政赤字の経済分析、中・長期的視野からの考察」こう題する分析レポートである。この2つのリポートの結論とするところはいずれも、このまま進めば国家財政の破局は避けられない。こういう深刻なものなのである。
この報告書の中にはこういうことが書いてある。消費税をもし35%にしても日本国の借金をゼロにするには100年懸かる。こういう指摘もある。宮沢前大蔵大臣が3月に予算委員会で「日本の財政は破局に近い」、うっかりこういう発言したのもこれは本音なのである。日本の財政状況というのは借金とGDPとの比率でいうならば戦争末期のあの昭和18年とまったく同じ。まさに国として末期的症状に陥っているのである。
ではこれ程深刻な状況であるのに何故大した問題がまだ起きていないのかというと、借金が続けられるからなのである。会社でもどんなに財務内容の悪い会社でも借金が続けられる間は騒ぎというものは起きない。国が借金を続けられるカラクリ・手品とは何かというと「日本国債」にあるのである。
国債というのは国が資金を調達するために発行する債券、つまりお金の借用書である。これを大蔵省が印刷して発行すれば借金はいくらでもできる。打ち出の小槌みたいに政治家は思っている。しかし市場原理からいうならば、これほど乱発された国債はいつ紙屑同然になるかわからない。だから本来なら価格が暴落して当たり前なのである。
ところが、この国債を買う者がある。誰かというなら、日本の全ての銀行なのである。また郵便貯金、簡易保険。これが積立金で貯まってる金が大蔵省の資金運用に回るのである。そこでもって勝手に使えるのである。実に国債の94%がこれらの銀行あるいは大蔵省の資金運用部でもって買い上げられているのである。
今のところ騒ぎになることは一時的におさえられてるだけのことである。銀行はどの銀行も横並びで皆で渡れば恐くないとばかり買い上げられているけれども、実は内心はビクビクなのである。「いつ、どこで誰が売るか。売ったら最後、暴落する」この綱渡りのような危うさの中で辛うじて均衡が保たれるというのが現在の状況なのである。どこかで「もう危ない」そういう1人が出て買うのを止めたら、皆、一斉に止める。
実は4月17日に国債の一部が売りに出されて長期金利がぱっと上がったことがある。事情を知る者は背中が冷や汗を出るぐらい驚いた。ところがわずかで済んだのであるが、これは外国人投資家が一部売ったということであった。このように、もう各金融機関が「いつ売りが出るか」と言う事を夜も眠れないほど心配している。これが現状なのである。
ここにもし一斉にみんな止めた時に国債は暴落し「未達」という事態が起こるのである。すなわち、政府は国債を発行しても、さばけないという緊急事態になる。国家の借金がこの時立ち切られる。そして、予算編成が出来なくなる。これが国家の破産ということなのである。こういう事態になれば政府は必ず今度は日銀に国債を買わせようとする。日銀の「国債引受」というのは、戦時中に1度だけ苦し紛れに行なわれた。しかし国家経済を破滅に導くため、その後に於いては財政法によって厳禁されている。
それは日銀というのは、輪転機で一万円札をいくらでも印刷できる。そのお札の発行元の日銀が国債を買うとなったら無限である。そうなったら日本経済は大インフレになってたちまち破滅してしまう。だから、このことは財政法で禁止されているのである。ところが今年の3月19日、日銀は政府に押し切られて金融の量的緩和に踏み切った。このことが、やがて国債を引き受ける伏線になると思われるのである。
もしこれをやったら、日本国の信用は国際的に崩壊し、物価は1年に何倍にもなる「ハイパーインフレ」になり倒産失業は激増し社会的にパニックが起きるということである。野村総研による日本経済破綻時期の予想は2006年であるが、もっと早まりそうである。
このように「国家の破産」がもう、そこまで近付き、かつ回避不能となっているのである。日本は「国家破産」と「巨大地震」という2大氷山を眼前にしたまさにタイタニック号である。日本国民はこの事実を知らなければいけないのである。