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(回答先: jimmyさんへのレス:1929年「大恐慌」の解消過程と現在との対比 投稿者 あっしら 日時 2002 年 10 月 09 日 18:16:48)
あっしらさん、こんばんは。1929年のデフレについての解説、どうもありがとうございました。自分も学校で習ったように、ニューディール政策という公共事業投資の拡大で不況を脱出したと思っていたのですが、デフレ不況解消のきっかけは、第二次世界大戦という事ですね。
ちょっと調べてみたんですが、1933年3月から、4ヶ月間で株価は86%上昇し、鉱工業生産指数も57%上昇しており、経済成長率に換算すれば、年率170%という驚異的な上昇を示しているようです。しかし、1933年の公共事業費は対前年比マイナスですから、この現象は公共投資の拡大ではない。
では、なにが原因かというと、ルーズベルトが金本位制からの離脱を表明(量的緩和の環境創出)したことと、FRB議長がメイヤー(金融引締め派)からフブラック(金融緩和派)に交代した事が重なったため、国民のデフレ期待が吹っ飛んだためのようです。
ところで、本日のニュースステーションで、森永卓郎氏がコメンテーターで出演し、つぎのような発言を行っていました。
『竹中さんがやろうとしているのは、不良債権処理の断行とインフレ・ターゲットなんですね。問題は、どちらを先にやるかなんですよ。インフレ・ターゲットを先にやってデフレを止めてから不良債権処理を行えば、日本は残るが、その逆をやれば日本には星条旗が立つことになる。この状況で補正予算を組まないという事であれば、後者のシナリオ、つまり多くの企業を破綻させ、それをハゲタカに食わせた後、インフレ・ターゲットを行うという確率が高いので、日本は米の51番目の州になる道を歩んでいる。』
ニュースステーションで、このように発言するのって、かなり勇気がいったと思います。森永さんの顔、ちょっと、ひきつってましたよ。かなりの覚悟が必要だったんじゃないでしょうか? ちょっと、びっくりしましたね。当局の圧力で番組降ろされたりしないでしょうかね。