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☆米国株サマリー・ダウ平均346ドル高 イラク査察受け入れ好感
NAA 2540 : 2002/10/02 水曜日 07:04
【NQNニューヨーク=遠藤大義】米国株式相場が1日に大幅反発した。ダウ
工業株30種平均は全構成銘柄が上昇。346ドル高と過去8番目の上げ幅を
記録した。「イラクが査察受け入れで国連と合意」と伝わったことが手
掛かりだ。ただマクロ景気や企業収益見通しに不透明感が残り、1日の
動きだけで底入れと判断できない。
プルデンシャル証券のマーケットアナリスト、ラリー・ワクテル氏は
対イラク武力行使観測の後退のほか、「歴史的に最悪月の9月を終えた
ことや、午後に発表された9月の新車販売台数がまずまずだった」こと
を相場上昇の理由として挙げた。
ドイツ銀行のナスダック・トレーディング責任者、キース・ガーツェ
ン氏は「S&P500種株価指数、特にテクノロジーセクターはテクニカ
ル面からみて売られすぎの状態にあった。米供給管理協会(ISM)景
気指数は弱い内容だったが、期待値が下がっていたうえ経済指標の悪化
は利下げ観測を強める(ので株価の下支え要因)」と説明した。
その一方で、ガーツェン氏は「買い戻し主導であり、収益や経済指標
の改善を確認しないと相場上昇は長続きしない」と慎重だ。市場では「
テクニカル面からはS&P500が7月安値を下回る可能性がまだ半々の
割合で残る」(スタンダード・アンド・プアーズのチーフ・テクニカル
・アナリスト、マーク・アルベッター氏)との声も聞かれた。
9月のISM景気指数はシカゴ購買部協会景気指数の悪化で期待値が
下がっていたうえ、内訳の受注指数が上昇したものの、好不況の境目の
50%を割った。ゼネラル・モーターズ(GM)の9月の新車販売は7、
8両月の反動もあり前年同月比13%減少した。「西海岸の港湾ストが長
引けば景気に悪影響を及ぼす」(ゴールドマン・サックス)との見方も
多い。
メリルリンチのチーフ米国ストラテジスト、リチャード・バーンスタ
イン氏は「相場低迷は企業統治や中東情勢の緊張など一過性の問題より
、収益見通しの不透明感の方がより重要だ」と主張。S&P500の今後1
2カ月の目標を960から860へ下げた。JPモルガン・チェースは2003年
末の目標を800と現在より安い水準に設定するなど「弱気派」も健在だ
くいっくより